AIで現場を軽くする

AIの新機能が自社に出てこない理由|プランで対象が割れます

この記事の要点

同じGoogle Workspaceでも、AIの新機能は契約プランによって対象が割れます。2026年8月の2つの新機能を公式発表の記載で対比し、自社が対象かを確かめる7手順と、対象外でも今のプランのままできることをまとめました。

結論から先に申し上げます。AIの新しい機能を紹介する記事を読んで「これはうちでも使えそうだ」と思っても、いざ自社の画面を開くと、その機能がどこにも出てこない——ということが起こります。原因は、御社の操作が間違っているからでも、設定を見落としているからでもありません。機能ごとに「対象になる契約プラン」が決められているからです。Googleは、この契約プランの種類をエディション(=契約プランの区分のこと)と呼びます。同じ Google Workspace(=Googleが企業向けに提供している、メール・カレンダー・ファイル共有などをまとめた業務用のサービス)を使っていても、プランが違えば、届く機能が違います。そして今回取り上げる2026年8月の2つの新機能は、対象になるプランの範囲が、互いに違っています。だから、機能を追いかける前に「自社は対象なのか」を確かめる順番を持ってください。

今日やっていただきたいことは、1つだけです。自社が契約している Google Workspace のプラン名を、正確に確認してください。方法は2つあります。①管理コンソール(=会社全体の設定を行う、管理者向けの画面)に管理者のアカウントで入り、契約情報の画面でプラン名を見る。②管理者が誰か分からない、そもそも画面に入れないという場合は、申し込んだ契約先に「うちのプラン名を教えてください」と聞く。それだけです。この確認に費用はかかりません。必要なのは、数分の手間だけです。

この記事が役に立つのは、こんな会社です。

  • Google Workspace を使っているが、自社のプラン名を即答できない
  • オンライン会議で、図面・工程表・見積明細・現場の写真などを画面共有することがある
  • AIの新機能の記事を読んだが、「うちで使えるのかどうか」が分からないまま止まっている

1つでも当てはまるなら、対象です。逆に、すでに自社のプラン名を把握していて、管理コンソールを自分で開いて設定を確認できる会社には、この記事は不要です。すでに順番ができています。ここで閉じていただいて構いません。Google Workspace 以外の仕組みをお使いの会社も、機能の中身の部分は当てはまりません。ただし「新機能は契約プランで対象が割れる」という考え方だけは、どの仕組みでも同じように使えます。

先に、この記事がやらないことを申し上げます。私は、上位のプランへの乗り換えをお勧めしません。「対象外でした、ではアップグレードしましょう」で終わらせるのは、私の仕事ではありません。対象外だと分かったうえで、今のプランのままできることは何か——そこまで書きます。そして私は、Googleの設計判断を批判しません。機能ごとに対象を分けることは、提供する側として筋の通った判断です。御社が今契約しているプランについても、「間違った選択だ」というようなことは一切申し上げません。最後に、料金・金額についてはこの記事では扱いません。私が今回確認した公式の発表・ヘルプには、追加料金についての記載はありませんでした。「記載が無かった」ということと「追加料金がかからない」ということは別ですので、費用に関わることは必ずGoogleの公式の案内でご確認ください。なお、私はGoogleの代理店ではなく、契約手続きや設定作業を代わりに行う立場でもありません。

先に、言葉をいくつか噛み砕きます

このあと、公式の発表やヘルプの文章をそのまま引きます。今回確認できたのは英語版のページで、対応する日本語の公式表現を確認できていません。ですので英語の原文をそのまま載せ、その直後に「こういう趣旨です」と日本語で補う形にします。私が勝手に日本語の”公式訳”を作ってしまうと、御社が社内で共有したときに、原文には無いニュアンスが独り歩きするからです。

先に、言葉の意味を置いておきます。

  • エディション/プラン——契約の種類のことです。Google Workspace には Business Starter・Business Standard・Business Plus・Enterprise Standard・Enterprise Plus といった区分があります。この記事では、この5つだけを扱います。
  • 管理コンソール——会社全体の設定をまとめて行う、管理者向けの画面のことです。社員一人ひとりの画面とは別物で、管理者の権限を持つアカウントでないと開けません。
  • ロールアウト——新しい機能を、全社に一斉に配るのではなく、順番に配っていくことです。「発表された日=御社で使える日」ではない、と考えてください。
  • Google Meet——Googleが提供している、オンライン会議(ビデオ会議)のサービスのことです。
  • AI議事録——会議の内容をAIが自動で文章にまとめてくれる機能のことです。仕組みそのものの基本的な考え方は、会議の議事録をAIに任せるときの入門記事で扱いました。
  • スクリーンショット——画面をそのまま写し取った画像のことです。
  • Gemini——GoogleのAIのことです。
  • Gemini Notebook(旧NotebookLM)——自分が入れた資料だけを読ませて、その中身について答えさせる仕組みです。2026年7月16日に、NotebookLM から Gemini Notebook へ名前が変わりました。以前の名前で覚えている方が多いので、本記事では両方を併記します。
  • ソース——AIに読ませる元の資料のことです。「情報源」と読み替えていただければ結構です。
  • Workspace Studio——公式ヘルプによれば、「フロー」を作り、その中に「ステップ」を並べていく仕組みです。フローは「決めた手順を自動で順番に実行させる、ひとつながりの流れ」、ステップは「その流れの中の1工程」だとお考えください。

もう1つ、この記事の背骨になる考え方があります。お金や手間をかける前に「いちばん詰まっている場所」を先に見つける、という順番です。この「いちばん詰まっている場所」は、一般にボトルネックと呼ばれます。今日の話は、その一番手前——「そもそも、その道具は自社に届いているのか」を確かめる段階にあたります。

2026年8月に来た2つの新機能は、対象の割れ方が違います

まず、この記事の核心を表にします。同じ月に、同じ Google Workspace に届いた2つの新機能ですが、対象になるプランの範囲が違います。

機能 対象に入るプラン ロールアウト開始 管理者の設定が要るか
①Google Meet のAI議事録に、画面共有した内容のスクリーンショットが入る Business Standard/Business Plus/Enterprise Standard/Enterprise Plus
※公式発表の対象一覧に、Business Starter の記載はありません(2026年8月12日時点/本記事が扱うのは Business Starter・Business Standard・Business Plus・Enterprise Standard・Enterprise Plus の5つで、これ以外のエディション・アドオンは扱いません)
2026年8月3日から。ただし段階的で、機能が見えるまで最大15日と記載されています。そのため「発表日から使える」とは限らず、まだ出ていないことがあります あります。管理コンソールの Apps > Google Workspace > Google MeetVisual content in notes という設定があり、「常に許可する」と「録画が有効なときだけ許可する」の2つの選択肢が記載されています
②Workspace Studio に「Gemini Notebook(旧NotebookLM)へソースを自動で追加する」ステップが増えた Business Starter/Business Standard/Business Plus/Enterprise Standard/Enterprise Plus
こちらは Business Starter も対象に挙げられています(2026年8月12日時点/本記事が扱うのは Business Starter・Business Standard・Business Plus・Enterprise Standard・Enterprise Plus の5つで、これ以外のエディション・アドオンは扱いません)
2026年8月6日から。ただし段階的で、機能が見えるまで最大15営業日と記載されています。そのため、こちらも順次で、まだ出ていないことがあります 公式発表には、Gemini for Google Workspace のステップを許可していれば、このステップは既定で利用できる、という趣旨の記載があります

この表で見ていただきたいのは、機能そのものではありません。「対象に入るプラン」の欄が、上下で違っているという一点です。

誤解のないように、はっきり書いておきます。Business Starter が①の対象一覧に挙げられていないことは、優劣の話ではありません。私は、機能の対象範囲をもって「良いプラン/悪いプラン」を申し上げるつもりは一切ありません。提供する側が、機能ごとに対象を分けている——それだけの事実です。そして②のように、Business Starter が対象に含まれる新機能もあります。だからこそ、「うちのプランには、どうせ何も来ない」と決めつけてしまうのが、いちばんもったいないのです。

機能①——Meetの議事録に、画面共有の画像が入る

1つめは、Google Meet のAI議事録に関するものです。公式ブログ(英語)から、原文をそのまま引きます。

We’re improving the ‘Take notes for me’ feature in Google Meet by giving you the ability to automatically capture and include screenshots of presented content directly in the meeting notes document.

趣旨としては、「Google Meet の『Take notes for me』(AI議事録)の機能を改良し、画面共有された内容のスクリーンショットを自動的に取り込んで、議事録の文書の中に直接入れられるようにする」と説明されています。※これは「AI議事録を使っている会議」の話です。AI議事録を使っていない会議で、常に画面が撮られるという意味ではありません。同じ発表には、なぜそれが要るのかについても書かれています。

Without these visuals, notes can lack necessary detail or even be confusing if a speaker refers to a chart or diagram without describing it out loud.

趣旨は、「こうした視覚的な情報が無いと、話し手がグラフや図を口に出して説明せずに指し示した場合、議事録は必要な詳細を欠いたり、かえって分かりにくくなったりすることがある」というものです。

東海の現場に当てはめると、ここが効きます

この一文は、製造・建設・卸の現場でオンライン打合せをされている方なら、心当たりがあるはずです。私の見立てでは、次のような場面です。

  • 図面を画面共有しながら「この穴の位置、ここをあと2ミリ」と話した会議。音声だけを文字にした議事録には「この穴の位置」としか残りません。どの穴なのかは、その場にいた人の記憶の中にしかありません
  • 工程表を映しながら「ここが間に合わないので、こっちを先に回します」と決めた会議。後から読み返しても、「ここ」と「こっち」が何を指すのか分かりません
  • 見積明細を映しながら「この行は今回外しましょう」と合意した会議。金額の話が絡む場面ほど、後から「どの行の話だったか」が問題になります
  • 不良品の写真を映しながら「この部分の変色が原因では」と話した会議。言葉だけでは、次の担当者に引き継げません

いずれも、「その場にいた人には分かるが、議事録を後から読む人には分からない」という形で欠けます。そして、いちばん困るのはその会議に出ていなかった人——つまり、現場に戻って作業をする人です。

ここには、条件が書かれています

ひとつ、実務上の条件があります。これは上の公式ブログではなく、Google Meet のヘルプページに書かれている記述です。出典が別なので、分けて書きます。

Screenshots are only included if the presentation is on the screen for at least 10 seconds.

趣旨は、「画面に少なくとも10秒表示されていた場合にのみ、スクリーンショットが含まれる」というものです。資料をぱっと出して数秒で切り替えた場合は、残らない可能性があるということになります。「大事な図面は、少し長めに映しておく」——会議の進め方として、これは今日から意識できることです。

日本語の会議ではどうなるのか——ここは、断定しません

正直に線を引きます。「日本語で行った会議でも、この画像の取り込みが同じように働くのか」は、私が今回確認した公式の記載からは分かりませんでした。

確認できたのは、AI議事録の機能である「Take notes for me」自体が、対応言語として日本語を含んでいるという点だけです。ヘルプには次のように記載されています。

English, French, German, Italian, Japanese, Korean, Portuguese, Spanish

ここに Japanese(日本語)が入っている、という事実までです。この2つ——「AI議事録が日本語に対応している」ことと、「日本語の会議でスクリーンショットが入る」こと——を、私は混ぜません。前者は公式に書かれていますが、後者は書かれていませんでした。実際にどうなるかは、御社の環境で試して確かめるのが確実です。

「便利だから即オン」の前に、社内で1行決めてください

ここは、私がいちばん申し上げたいところです。

画面共有の内容が自動でスクリーンショットとして残る、ということは——相手先の資料が映っている会議でも、同じように残る、ということです。取引先が見せてくれた図面、金額の入った書類、社員の名前が並んだ表。「その場では見せるが、画像として残すつもりは無かった」ものが、議事録の文書の中に画像として保存されます。

Googleの側にも、この点への手当ては用意されています。まず、発表者への通知です。公式ブログ(英語)には、次のように記載されています。

When you begin presenting in a meeting where notes are being taken, you will see a notification alerting you that Gemini may capture screenshots of your presentation to add to the notes. This feature can be disabled from the notes panel.

趣旨は、「議事録が作成されている会議で発表を始めると、Geminiがあなたの発表内容のスクリーンショットを撮って議事録に追加する場合がある、という通知が表示される。この機能は議事録のパネルから無効にできる」というものです。黙って撮られるのではなく、発表している側に知らせる作りになっており、しかも発表する側の手元で止められる、ということです。

そしてもう1つ、管理者側の選択肢です。管理者向けヘルプによれば、管理コンソールの Apps > Google Workspace > Google MeetVisual content in notes という設定があり、次の2つの選択肢が記載されています。

Always allow screenshots of presented content in notes

Only allow screenshots of presented content in notes when recording is enabled

趣旨は、それぞれ「議事録に、画面共有された内容のスクリーンショットを常に許可する」と、「録画が有効になっているときにだけ許可する」です。

後者の意味を、少し丁寧に書きます。「録画が有効なときだけ許可する」を選ぶと、画像が議事録に残る場面が、録画をしている会議に限られることになります。言い換えれば、”どの会議で画像が残るか”を会社の側で線引きできる、ということです。相手先の資料が映る会議が多い会社ほど、この選択肢は検討する価値があると私は考えています。ここは私の見立てであり、どちらを選ぶべきかを公式が示しているわけではありません。

そのうえで、順番の話です。設定をどちらにするかを決める前に、社内で1行だけ決めてください。

【Googleからの引用ではなく、私からのご提案です】
「社外の方の資料が映る会議で、AI議事録を使うときは、会議の冒頭で一言お伝えする」

これだけです。機能をオンにするより先に、この1行を決めるほうが順番として正しいと私は考えています。理由は単純で、設定は後から変えられますが、一度残った相手先の資料の画像は、相手の信頼と一緒に扱う話になるからです。私が仕事の基準に置いている「損得より善悪」という考え方は、こういう場面のためにあります。

機能②——Workspace Studio から、Gemini Notebook へ資料が自動で入る

2つめです。こちらは、Business Starter も対象に挙げられています。公式ブログ(英語)から引きます。

Historically, keeping Gemini Notebooks up to date would require you to manually add sources one by one. Now, this new integration lets you automate adding sources to your Gemini Notebooks as part of a recurring workflow.

趣旨は、「これまで Gemini Notebook を最新の状態に保つには、資料(ソース)を1つずつ手で追加する必要があった。今回の連携により、繰り返し行う一連の流れ(フロー)の一部として、資料の追加を自動化できるようになった」というものです。

追加できるものについては、次のように記載されています。

text, links to Drive files, or generic Youtube or web URLs

趣旨は、「文章、Googleドライブのファイルへのリンク、一般的なYouTubeやWebのURL」です。

また、Workspace Studio 側のヘルプには、作れる量の上限が書かれています。

You can create a maximum of 25 flows.

An flow can have a maximum of 20 steps.

趣旨は、「作れるフローは最大25本」「1つのフローに置けるステップは最大20」です(2つめの英文は原文ママです。原文の表記をそのまま引いています)。この数字は、意外と実務的な意味を持ちます。中小企業で「これも自動にしたい、あれも自動にしたい」と増やしていくと、数の上限より先に、”誰が何を自動にしたのか分からない”という状態のほうが先に来る——というのが私の見立てです。上限があると分かっているなら、最初から「何を自動にしたか」を1枚の紙に書いておくほうが早いと考えています。

ここでも、対象の割れ方を見てください

①はBusiness Starterが対象一覧に挙げられておらず、②は挙げられている。——同じ月の、同じ Google Workspace の話です。

ここから持ち帰っていただきたい結論は、たった1つです。「AIの新機能」という言葉でひとまとめにして、使える・使えないを判断してはいけません。判断は、機能ごとに、対象一覧と自社のプラン名を突き合わせる——この作業でしか出せません。AI導入の全体的な進め方については中小企業のAI導入の記事も合わせてご覧ください。

自社が対象かを確かめる手順(社内にIT担当がいない会社向け)

社内にIT担当がいない会社を想定して、順番に書きます。特別な知識は要りません。

  • 手順1:管理者が誰かを、社内で確かめる。——Google Workspace を申し込んだときの担当者、または最初にメールアドレスを作った人が管理者であることが多いです。ここで名前が出てこない会社は、機能の話より先に手を付けるべき点がここにある——というのが私の見立てです。機能の話より先に、「管理者は誰か」を決め直してください
  • 手順2:管理コンソールに、管理者のアカウントで入る。——通常の社員アカウントでは開けません。開けない場合は、そのアカウントに管理者の権限が無い可能性が高いです
  • 手順3:契約情報の画面で、プラン名を確認する。——「Business Standard」「Business Plus」といった名前が表示されます。画面の名称や配置は変わることがありますので、見つからなければ手順4へ進んでください
  • 手順4:管理コンソールに入れない/プラン名が見つからない場合は、契約先に聞く。——申し込んだ窓口に「うちのプラン名を教えてください」と連絡すれば済みます。ここで遠慮しないでください。プラン名は、御社が当然に知っていてよい情報です
  • 手順5:この記事の表と、突き合わせる。——プラン名が分かったら、上の表の「対象に入るプラン」の欄を見てください。入っていなければ、少なくとも本記事で確認した範囲では、対象一覧に挙げられていません。ただし本記事が扱っているのは5つのエディションだけです。プラン名がこの5つ以外だった場合は、記事末の出典リンクから公式の対象一覧をご確認ください
  • 手順6:対象に入っているのに画面に出てこない場合は、ロールアウト待ちの可能性を考える。——①は最大15日、②は最大15営業日と記載されています。数日おいて、もう一度確認してください。「対象なのに出てこない=壊れている」ではありません
  • 手順7:①については、管理コンソール側の設定も確認する。——Apps > Google Workspace > Google Meet の Visual content in notes です。プランが対象でも、この設定次第で挙動が変わる作りになっています

この7手順は、今回の2つの機能に限った話ではありません。次にまたAIの新機能が発表されたときも、同じ順番で確かめられます。覚えていただきたいのは機能名ではなく、この順番のほうです。

1つ、正直にお伝えしておくこと

「プランごとに、AIの機能を1か月に何回まで使えるのか」——この回数の上限については、今回確認できた範囲の公式ヘルプに記載を見つけられませんでした。ですので、本記事では回数について何も書きません。「無制限です」とも「◯回までです」とも申し上げられません。この点が判断に関わる場合は、Googleの公式の案内でご確認ください。

対象外だった会社が、今のプランのままできること

ここが、この記事でいちばん大事な節です。「対象外でした」で終わらせません。

機能①(議事録に画像が入る)の対象外だった場合、解きたかった課題は「会議のあと、”この赤いところ”が何を指すか分からなくなる」ことのはずです。この課題は、機能が無くても、運用で減らせます。

  • 画面共有した資料そのものを、会議の後にGoogleドライブの決まった場所へ置く。——そして議事録に、そのファイルへのリンクを1本貼る。これだけで、「議事録を読む人が、そのとき映っていた資料に辿り着ける」状態は作れます
  • 資料にページ番号・図番号を入れておき、会議中は「この赤いところ」ではなく「3ページの右下の穴」と口に出す。——音声を文字にする議事録は、口に出された言葉しか拾えません。指差しは拾えません。費用ゼロで、今日の会議から変えられます
  • 大事な図面を映すときは、少し長めに映す。——上で引いた「10秒」の条件は、機能が対象になっている会社の話ですが、「切り替えが速すぎて誰も読めていない」という問題は、対象・対象外を問わず起きています
  • 会議中に自分でスクリーンショットを撮り、議事録に貼る担当を1人決める。——原始的な方法ですが、プランが対象かどうかに左右されないという強みがあります。そして「誰が貼るか」を決めておかないと、全員が「誰かがやるだろう」と思ったまま終わります

お伝えしたいのは、こういうことです。新機能は、それまで人が手でやっていたことを肩代わりしてくれます。逆に言えば、機能が来る前から「手でやれば解ける課題」だったということです。対象外だと分かったときにやるべきなのは、乗り換えの検討ではなく、「では、手でやる形をどう決めるか」を社内で1つ決めることだと私は考えています。

そして、機能が来る日のために、決めておく価値もあります。Googleが今後の提供予定を公表しているわけではありませんが、いつか御社のプランにも似た機能が届くことがあるかもしれません。そのとき、「誰が資料を置くか」「社外の資料が映る会議ではどうするか」を先に決めてある会社は、届いた日にすぐ使えます。決まっていない会社は、届いた日から「どう使うか」の議論を始めることになります。

まとめ——機能を追う前に、対象かどうかを確かめる

  • 同じ Google Workspace でも、契約プラン(エディション)によって、届く新機能が違います。自社の画面に出てこないことには、理由があります
  • 2026年8月に来た2つの新機能は、対象の範囲が違います。①Meetの議事録に画面共有のスクリーンショットが入る機能は、本記事が扱った5つのエディションのうち、公式発表の対象一覧に挙げられているのが Business Standard/Business Plus/Enterprise Standard/Enterprise Plus です(公式の一覧には、このほかに教育機関向けの記載もありますが、本記事では扱っていません)。②Workspace Studio に Gemini Notebook(旧NotebookLM)へソースを自動追加するステップが増えた件は、Business Starter も対象に挙げられています
  • どちらも段階的なロールアウトです。①は2026年8月3日開始で最大15日、②は2026年8月6日開始で最大15営業日と記載されています。「発表された=もう使える」ではありません。まだ出ていないことがあります
  • ①には条件と設定があります。Meetヘルプには「画面に少なくとも10秒表示されている場合にのみスクリーンショットが含まれる」旨が記載され、管理コンソールには Visual content in notes という設定があり、「常に許可」と「録画が有効なときだけ許可」の選択肢が記載されています
  • 日本語の会議でスクリーンショットが入るかどうかは、公式に記載を確認できませんでした。確認できたのは、AI議事録の機能「Take notes for me」の対応言語に日本語が含まれる、という点までです。この2つを混ぜないでください
  • 相手先の資料が映る会議では、設定より先に社内の1行ルールを決めてください。「社外の方の資料が映る会議でAI議事録を使うときは、冒頭で一言お伝えする」——これで足ります
  • AIの機能の回数の上限は、今回確認できた範囲の公式ヘルプに記載がありませんでした。ですので本記事では回数を書いていません
  • 今日やる1手は、自社のプラン名の確認です。管理コンソールで見る、または契約先に聞く。この確認に費用はかかりません
  • 対象外だった場合も、今のプランのままできることがあります。画面共有した資料をドライブに置いて議事録からリンクする、会議中は「この赤いところ」ではなく「3ページの右下の穴」と口に出す——費用をかけずに、今日から変えられます

最後に、この記事を貫いている考え方をひとつ。私は、御社が今契約しているプランを「間違った選択」だとは考えていません。そのとき必要だと判断して選んだものです。今日申し上げたのは、選び直しの話ではなく、”手元にあるものが今どこまで届いているのかを、数え直す”話です。

私が担う範囲と、担わない範囲

線を引かせてください。

私は、Googleの代理店ではありません。ですので、契約プランの変更や申し込みの手続き、管理コンソールの設定作業を代わりに行う立場ではありません。それらは、御社と契約先(またはGoogle)との間で行われるものです。また、御社の中で動く自動化の仕組みを、私が作ってお納めするということもいたしません。私が担うのは、手順を整理し、社内で決めるべきことを決め、使い続けられる形として定着するまで伴走することまでです。

私が本当に担っているのは、「何に・どう投資するか」の交通整理です。——今ある道具のうち、どれが自社に届いていて、どこが詰まっていて、次に手をかけるべきはどこか。投資が要らないと判断すれば、その旨を正直にお伝えします。今日の記事で「上位プランへの乗り換えを勧めない」と最初に書いたのは、それが当社の立ち位置だからです。

そのうえで、「AIの新機能の記事は毎週流れてくるが、自社に関係があるのかが分からない」「議事録も自動化も試したいが、何から手を付ければいいか分からない」「導入してみたものの、結局誰も使っていない」——そうした順番の交通整理と、社内で回り続ける型づくりについては、外部CMO(社外のマーケティング責任者)としてご一緒できます。

初回のご相談(=この無料相談のことです)は、オンラインで90分程度です。可能な限り対面でお会いすることも大切にしています。こちらから契約を急かしたり、その場で契約をお願いしたりすることはしません。まずは御社の状況をお聞かせください。無料相談はこちらのお問い合わせフォームからお寄せください。

【出典】
・Google Workspace Updates(公式ブログ・英語)「Visual screenshots now included in Google Meet meeting notes」(2026年8月3日投稿)
https://workspaceupdates.googleblog.com/
2026/08/visual-screenshots-now-included-
in-Google-Meet-meeting-notes.html
(2026年8月12日取得)
 本記事で引用した automatically capture and include screenshots of presented content directly in the meeting notes documentWithout these visuals, notes can lack necessary detail or even be confusing if a speaker refers to a chart or diagram without describing it out loud. / 発表者への通知 When you begin presenting in a meeting where notes are being taken, you will see a notification alerting you that Gemini may capture screenshots of your presentation to add to the notes. This feature can be disabled from the notes panel. / ロールアウトの記載 Gradual rollout (up to 15 days for feature visibility) starting on August 3, 2026 / 対象エディション(本記事が扱う範囲の抜粋Business: Business Standard and PlusEnterprise: Enterprise Standard and Plus は、いずれも同ページの記載によります。※同ページには教育機関向けの記載もありますが、本記事では扱っていません。日本語の公式版は確認していないため、本記事では英語原文を引用し、日本語は趣旨の説明として記載しています。
・Google Meet ヘルプ(英語)「”Take notes for me” in Google Meet」
https://support.google.com/meet/
answer/14754931?hl=en
(2026年8月12日取得)
 本記事で引用した Screenshots are only included if the presentation is on the screen for at least 10 seconds. / 「Take notes for me」の対応言語(同ページに EnglishFrenchGermanItalianJapaneseKoreanPortugueseSpanish が一覧で挙げられています。本文では読みやすさのため読点で区切って示しました)は、いずれも同ヘルプページの記載によります。これらは上記の公式ブログ本文ではなくヘルプページ側の記述であるため、本記事では出典を分けて記載しています。
・Google Workspace 管理者ヘルプ(英語)「Let Google Meet AI take notes for my users」
https://knowledge.workspace.google.com/
admin/meet/let-google-meet-ai-take-notes-
for-my-users?hl=en
(2026年8月12日取得)
 設定名 Visual content in notes / 選択肢 Always allow screenshots of presented content in notesOnly allow screenshots of presented content in notes when recording is enabled / 設定の場所 Apps > Google Workspace > Google Meet は、同ページの記載によります。
・Google Workspace Updates(公式ブログ・英語)「Automatically add sources to your Gemini Notebooks in Workspace Studio」(2026年8月7日投稿)
https://workspaceupdates.googleblog.com/
2026/08/automatically-add-sources-to-your-
Gemini-Notebooks-in-Workspace-Studio.html
(2026年8月12日取得)
 本記事で引用した Historically, keeping Gemini Notebooks up to date would require you to manually add sources one by one. Now, this new integration lets you automate adding sources to your Gemini Notebooks as part of a recurring workflow. / 追加できるもの text, links to Drive files, or generic Youtube or web URLs / 管理者向けの記載 This step is available by default if you allow Gemini for Google Workspace steps. / ロールアウトの記載 Gradual rollout (up to 15 business days for feature visibility) starting on August 6, 2026 / 対象エディション(本記事が扱う範囲の抜粋Business: Business Starter, Standard, and PlusEnterprise: Enterprise Standard and Plus は、いずれも同ページの記載によります。※同ページには教育機関向け・各種アドオンの記載もありますが、本記事では扱っていません。
・Google Workspace Studio ヘルプ(英語)
https://support.google.com/
workspace-studio/answer/16765942?hl=en
(2026年8月12日取得)
 You can create a maximum of 25 flows.An flow can have a maximum of 20 steps. は、同ページの記載によります(原文のまま引用しています)。
・Google Workspace Updates(公式ブログ・英語)「NotebookLM is now Gemini Notebook」(2026年7月16日投稿)
https://workspaceupdates.googleblog.com/
2026/07/notebooklm-now-gemini-notebook.html
(2026年8月12日取得)
 NotebookLM が Gemini Notebook へ改称された件は、同ページの記載によります。

※本記事の記載は2026年8月12日時点のものです。
※本記事で扱ったエディションは、Business Starter/Business Standard/Business Plus/Enterprise Standard/Enterprise Plus の5つのみです。これら以外のエディションおよび各種アドオンについては、本記事では扱っていません。該当する場合は、Googleの公式の案内でご確認ください。
本記事では、料金・金額について扱っていません。今回確認した公式の発表・ヘルプに追加料金についての記載はありませんでしたが、記載が無いことと費用がかからないことは別です。費用に関わることは、必ずGoogleの公式の案内でご確認ください。
※各社が公表する仕様・機能・対象範囲は、改定されることがあります。実際にご確認いただく際は、その時点の最新のページをご覧ください。
※当社は「何に・どう投資するか」の交通整理(マーケティング支援)を担います。Googleとの契約手続き・設定の個別判断は、Googleの公式の案内、または御社の契約先にご確認ください。

記事にない「御社だけの課題」は、直接。
無料相談を予約する