自社名でGoogle検索して出る〔1行目の見出し・小さなアイコン・サイト名〕の3つは、実力と無関係に「選ばれるか」を左右します。順位の話ではありません。見るだけなら3秒。東海の中小企業向けに、目で判定できる形にまとめました。
先に結論だけ言います。
自社の会社名でGoogle検索したときに出てくる〔①1行目の見出し ②その横にある小さなアイコン ③会社の名前として表示されている文字〕。この3つが、会社の実力とはまったく無関係に、「並んだ中から選ばれるかどうか」を左右しています。
先にはっきりさせておきます。これは順位の話ではありません。「ここを直せば検索順位が上がります」という話ではまったくなく、同じ順位に並んだときに、見ている人の指が自社をタップするか、その隣をタップするか。射程はそこだけです。
今日やることは1つです。スマートフォンのGoogleで自社の会社名を検索して、上の3つを見てください。見るだけなら3秒です。ログインも、管理画面も、パスワードも要りません。壊れるものもありません。そのうえで、その画面をスクリーンショット(今見ている画面をそのまま1枚の画像として保存する機能)で1枚だけ保存しておいてください。この先どちらに転んでも使います。
※スクリーンショットを保存する操作は端末によって違います。分からなければ、お使いの機種名と「スクリーンショット」を並べて検索すると手順が出てきます。
この記事の対象は、自社名でGoogle検索したときに〈自社のサイト〉が出てくる方です。ここが最初の分かれ道になります。社名で検索すると、自社のページのほかに、求人サイトや企業情報サイト、名前のまぎらわしい別の会社が同じ画面に並ぶことがあります。採点するのは、自社のサイトの分だけです。他社のページや求人サイトのページは、自社では直せません。
見分け方は簡単です。名刺やチラシに刷ってある、自社のホームページのアドレスを見てください。その中の「.co.jp」「.com」「.net」などで終わるひとかたまり(たとえば「〇〇〇〇.co.jp」)が目印です。名刺によって「https://」が付いていたり「www.」から始まっていたりしますが、見るのはこのひとかたまりだけで足ります。あとは検索結果の中から、その目印と同じ文字列が書いてある1件を探してください。それが自社のサイトです。名刺に載っていなければ、普段ご自身がサイトを開くときのアドレスで構いません。
そのアドレスの1件が見つからない場合は、話が3つより手前の段階にあります。社名が一般的な言葉と重なっているだけのこともあるので、まず「社名+市町村名」で引き直してみてください。それでも見つからないなら、今日ここで悩まないでください。「自社名でGoogle検索しても、自社のサイトが出てこない」という一文だけメモに残す。それが今日の到達点で十分です。原因は複数あり、目で見て判定できる種類のものではありません。そもそも自社のサイトをまだ持っていない、という場合も、今日はここで止めて構いません。この3か所の話は、自社のサイトがあって初めて意味を持ちます。
そして、この先を読んで3項目とも正常だった方へ。先に言っておきます。さきほど保存した検索結果の画面を、自社の名刺と並べて見てください。それが、あなたの会社に初めて出会う人が見ている全部です。名刺には社名・肩書き・住所・電話番号・ロゴが載っています。検索結果に載っているのは、そのうちのいくつでしょうか。異常が無かった方ほど、この比較には持ち帰るものがあります。
独立前の私は、製造業をはじめとする5つの業種で、15年ほど現場にいました。その頃から変わらない光景があります。取引先の名前を書き出すと、似た社名がずらりと並ぶことです。
愛知・岐阜・三重で企業どうしの取引(BtoB)をしている会社は、社名の型が集中しています。〇〇工業。〇〇産業。〇〇製作所。〇〇鋼機。同じ地名を冠した会社が、同じ業種に何社もあります。これは地域の産業がそれだけ厚いということであって、悪いことではまったくありません。
ただ、検索結果の画面の上では、この厚みがそのまま「見分けがつかない」という形で表れることがあります。担当者がスマートフォンで社名を打ち込む。似た名前がいくつも縦に並ぶ。そのとき相手がまず目にするのは、1行目の文字と、その横の小さなアイコンと、社名として表示されている文字です。サイトの中身は、まだ1文字も読まれていません。(このほかに、下へ続く説明文も表示されます。今日はそちらには触れず、見るだけなら3秒で判定できる3か所に絞ります。)
検索から訪れる人に限って言えば、サイトに払ったお金はすべてこの3か所を通ります。ページを何枚作っても、写真を何枚撮っても、この3か所を通過してもらえなければ、その人には中身が1回も見られない。だから私は、投資の話をする前にここを見ます。
検索結果でいちばん目立つ、青くて大きい1行のことです。Googleの公式ドキュメントでは「タイトルリンク」という名前が付いています。
目で判定できる異常のサイン:
正常の状態:会社名に加えて、「何をしている会社か」と「どこの会社か」が読み取れること。この2つが入っているだけで、似た社名が並んだときの判別材料になります。
スマートフォンの検索結果で、社名の左(または上)に出る、爪くらいの大きさの小さな絵です。「ファビコン」と呼ばれています。
目で判定できる異常のサイン:
※既定で何の絵が出るかは、端末やブラウザ(インターネットを見るためのアプリ)によって変わります。判定の基準は「自社のマークとして見分けがつくか」の一点で十分です。難しく考えなくて構いません。
大きさと形式については、Googleの公式ドキュメントに具体的な記述があります。
ファビコンは正方形(アスペクト比 1:1)で、8×8 ピクセル以上のサイズが必要です。最小サイズは 8×8 ピクセルですが、さまざまな場所で適切に表示されるように、48×48 ピクセルより大きなファビコンを使用することをおすすめします。Google 検索では、BMP、GIF、ICO、PNG、JPEG、PPM、TIFF のファビコン ファイル形式がサポートされています。
出所:Google 検索セントラル「検索結果に表示されるファビコンを定義する」(最終更新日 2026-09-09 UTC/2026年9月11日に取得)
引用に出てくる言葉を補っておきます。アスペクト比は縦と横の比のことで、「1:1」は正方形という意味です。ピクセルは画面を構成する点の数のことで、「48×48 ピクセルより大きな」はごく小さな画像でよいということです。特別な機材は要りません。末尾に並ぶ BMP・GIF・ICO・PNG・JPEG・PPM・TIFF は、いずれも画像ファイルの形式の名前です。
検索結果で、1行目の上や近くに小さく出ている、サイトの呼び名のことです。Googleの公式ドキュメントでは「サイト名」と呼ばれています。
※ここは1か所だけ、見間違えやすい点があります。サイト名のすぐ下の行には、別に「https://…」というアドレスが表示されます。先ほど自社のサイトを見分けるのに使った、あの目印が入っている行です。これはサイト名ではありません。下の行にアドレスが出ているのは正常な表示ですので、異常だと判定しないでください。見るのは、その上の行に出ている社名のほうです。
目で判定できる異常のサイン:
正常の状態:対外的に名乗っている社名と、表示されている名前が一致していること。それだけです。
サイト名については、Googleの公式ドキュメントに「Google 検索に対してサイト名を指定する」という表題のページがあります(最終更新日 2026-02-20 UTC)。サイト側から名前を伝える方法が用意されているということです。具体的な指定の手順はそのページに書かれていますので、末尾のリンクからご確認ください。
ここは、皆さんが今後受け取る提案書を照らす物差しになるので、自分の商売に不利でも書いておきます。
①のタイトルリンクについて、Googleの公式ドキュメントには次のように明記されています。
タイトルリンクを手動で変更することはできませんが、Google はできるだけ関連性の高いものとなるよう常に努めています。
出所:Google 検索セントラル「Google 検索結果のタイトルリンク(見出し)の変更」(最終更新日 2025-12-18 UTC/2026年9月11日に取得)。引用中の「タイトルリンク」は、この記事でいう①のことです。
つまり、「検索結果の1行目をこの文言に固定します」という約束は、Googleの仕様の上では成り立ちません。サイト側にできるのは、Googleが良い見出しを作りやすいように材料を整えるところまでです。
これは誰かを非難する話ではありません。「タイトルを見直します」という提案そのものはまっとうな仕事ですし、実際に材料を整えれば表示は変わり得ます。私が申し上げたいのは1点だけで、Googleの仕様がこうなっている、という事実です。もし提案書に「必ずこの文言で表示されます」「タイトルを固定します」と書かれていたら、その場で「公式にはこう書かれていますが、どのように実現されますか」と聞いてみてください。そこで返ってくる説明のなかに、判断の材料があります。判断はご自身で。
検索まわりの提案書(SEO=検索で見つけてもらうための取り組み)を公式ドキュメントで照らす方法は、「Google公認のSEOツール」は無い|提案書を照らす3つの問いにも書きました。あわせてどうぞ。
3つとも「手を入れられる余地がある場所」です。ただし、どこまでご自身で触れるかは、サイトの作り方によってまるで違います。
更新画面から文章を打ち替えるだけで済む会社もあれば、サイトの中身(プログラムの記述)を触る作業になる会社もあります。「社長ご自身で直せます」とは、この記事の中では言えません。そのサイトを見ていないからです。分かるのはここまでです。
サイトの制作や保守をお願いしている会社がある場合、この聞き方には副次的な良さがあります。「検索結果のここが、自社の見え方として気になる」という具体の指摘は、相手にとっても仕事がしやすいのです。「なんとなく反応が悪い」より、はるかに動きやすい依頼になります。
| 見る場所 | 異常のサイン | 正常の状態 |
|---|---|---|
| ①1行目の見出し | 会社名だけで何屋か分からない/「HOME」等が入る/途中で切れている | 「何をしている会社か」「どこの会社か」が読み取れる |
| ②小さなアイコン | 自社のマークではない/潰れて判別できない/左右が切れている | 自社のマークとして見分けがつく |
| ③サイト名 | 名刺の社名と違う/「トップページ」等が出る/旧社名のまま | 名乗っている社名と一致している |
くり返しますが、ここを整えても検索順位が上がるという話ではありません。変わり得るのは「同じ場所に並んだときに選ばれるかどうか」だけです。それでも私がこの3つを真っ先に見るのは、費用がほとんど掛からず、見るだけなら3秒しか要らず、しかも検索から来る人にとってはサイトに払った費用のすべてがここを通るからです。経営のボトルネック(詰まっている一番の課題)を探すときは、いちばん安く確かめられる場所から見る。それが順番だと考えています。
3か所を見て、公式の名前を控えるところまでは、今日ご自身で完結します。その先、3つのうちどれをどの順番で直すのか、サイトのどこを触ることになるのか、そもそも今そこに手を入れるだけの価値がある状態なのか。ここは有償のご支援になります。無料でお受けしているのは、次にご案内する初回面談(90分程度)までです。
あわせて、私にできないこともはっきり書いておきます。この3点を整えたら順位が上がる、問い合わせが増える、といったお約束は私にはできません。先に引用したとおり、検索結果の1行目を手で固定することもできません。私がお引き受けするのは、初めて出会う相手に伝わる状態へ整えるところまでです。
ご自身の会社の検索結果を見て、判断がつかない箇所があった方は、無料相談はこちらのお問い合わせフォームからお知らせください。初回面談(90分程度)で伺うのは、現状とお困りごとです。そのうえで、新たな投資が要らないと判断すれば、その旨をお伝えします。実際に手を動かす部分をご依頼いただく場合は、有償のご支援としてお引き受けします。
初回面談はオンラインで90分程度。こちらから契約を急かしたり、その場で契約をお願いしたりすることはしません。新たな投資が不要と判断すれば、その旨を誠実にお伝えします。
※本記事に書いた公式ドキュメントの記載は、2026年9月11日時点で確認したものです。仕様や表記は更新されます。最新の内容は上記の公式ページでご確認ください。