Google広告の検索広告を使う会社へ。ディスプレイ ネットワークを含める設定の検索広告は、2027年2月から費用の配分の仕組みが自動で切り替わる、とGoogleが告知しました。決めるのは御社。今日は見るだけ、新しい設定は保存しません。
「うちは検索広告だけ。ディスプレイ広告(バナーなど)は頼んでいない」という会社にも関わる話です。Google広告の検索広告(検索キャンペーン)でも、設定によっては、費用がGoogleの検索結果の外でも使われます。
Google広告で検索キャンペーンを出していない会社に、今日の1手はありません。広告の提案や見積を受けたら「検索結果のほかに、どこに出ますか」と1つ聞く。それを持ち帰ってください。
Googleは英語版のヘルプと10月14日付の公式ブログで、ディスプレイ ネットワーク(Googleと提携するほかのサイトやアプリの広告枠)を含める設定の検索キャンペーンは、2027年2月から自動で新しい仕組みに移り、Google 検索・検索パートナー(検索に関わる別のサイトやアプリ)・ディスプレイ ネットワークの間で費用の配分が変わりうる、と告知しました。2月より前でも、新しい設定を保存するとすぐに今の仕組みが置き換わり、アカウント全体の設定なら(個別に分けていない限り)全部の検索キャンペーンに効く、とも書いています。
今日は見るだけにしてください。決めるのは御社で、遅くとも1月中に。決めるまでは、自社でも運用している人でも、新しい設定は保存しません。
新しい設定は2026年10月15日から順に使えるようになる、とヘルプは書いています。この告知は、同日時点で、この件の日本語版のヘルプには載っていません。
対象:Google広告で検索キャンペーンを出している会社です。2月の切り替えの対象かどうかは、先月の費用ではなく、[Google ディスプレイ ネットワークを含める]という設定(ヘルプ日本語版の表記)で決まります。
今日の1手では、設定の画面へ行きません。新しい「優先度」(どの掲載先に先にお金を回すか)の案内やカード(画面の中の枠)、おすすめ(最適化案)が出ても、[保存]も、おすすめを適用するボタンも押さないでください。理由は、上に書いたGoogleの2点(すぐに置き換わる/全部に効く)と、今の仕組みに戻せるとは、この件のヘルプに書かれていないことです(書かれているのは「アカウントの既定」に戻せること)。
2027年2月までは、含める設定で、優先度も予算の配分も設定していない検索キャンペーンは今の動きのまま、ともGoogleは書いています。何もしなければ、この仕組みは今日は変わりません。
①運用している人へ1通。そのまま送れます。相手が要るので返事は今日とは限らず、今日は送るところまでです。
Googleが告知した、検索キャンペーンの2027年2月の切り替えの件で、社内で方針を決めたいと考えています。先月の検索キャンペーンの費用を、Google 検索・検索パートナー・ディスプレイ ネットワークの3つに分けて教えていただけますか。ディスプレイ ネットワークを含める設定の検索キャンペーンがあれば、その名前もお願いします。新しい「優先度」の設定(英語版ヘルプでは Channel Prioritization)は、社内で決めるまで保存しないでいただけますか。すでに保存済みでしたら、その内容もお知らせください。
②紙に1行:「2027年2月に、ディスプレイを含める設定の検索広告は、お金の行き先の仕組みがGoogleの側で切り替わる(告知)。決める人:__/決める日:__(遅くとも1月中)」。その日をカレンダーにも入れます。早く決めても構いません(1月中は私の目安)。
ディスプレイ ネットワークを含めるのは、Googleが用意している選択肢の1つで、Googleは成果が増えることがあるとも書いています。設定した人を責める話ではありません。告知がこの件の日本語版のヘルプに無いので(2026年10月15日時点)、運用している人がまだ知らなくても不思議はない、と私は見ています。先に保存していても責めず、「元に戻して」とも頼みません(戻せるとは書かれていないため)。返事が来たら、後半の「運用している人から返事が来たら」へ。管理画面を開かない方は、ここで今日の1手は終わりです。
済んだかの目安:①は送れば済み(返事が来たら、3つの費用と、含める設定のキャンペーン名で確かめる)。③は、検索キャンペーンごとに「Google 検索」などの行が分かれて出れば操作はうまくいっていて、紙に検索キャンペーンごとの3行(出ない行は「出ていない」、ディスプレイが出ない・0円なら「設定は未確認」も)があれば済み。合計の行や、P-MAX(Googleの複数の場所にまとめて出す広告)・ディスプレイ キャンペーン(バナーなどの広告の種類)の行は写しません。全員、決める人と決める日の1行があれば済みです。
パソコンの手順です。名前はGoogleのヘルプ(日本語版)の表記で、画面では違うことがあります。表で押すのは、期間と分割(表の行を細かく分けて見る機能)だけです。
分割や検索キャンペーンが見分けられなければ、そこで止めて①の1通へ。頼む相手がいなければ、紙に「ネットワーク別は未確認」と1行。今日は②までで済みです。設定の画面で探さないでください。
利用停止のアカウントの扱い(利用を再開するボタンを押さない理由)は、「Google広告の検索語句は社内へ|広告費ゼロ15か月超で利用停止」に書きました。
どの返事でも、相手を責める話ではありません。新しい設定も、ディスプレイ ネットワークを含める設定も、Googleが用意している選択肢です。
ここからは、2026年10月15日時点の公式ヘルプでは何と書かれているかを、出典ごとに並べます。英語の部分には、この記事での訳を添えます。
Google広告のヘルプ「About channel prioritization and budget allocation」(チャネル=広告の掲載先のまとまり。その優先度と、予算の配分について)には、日本語版がありません。日本語で開くと「リクエストしたページは現在、お客様の言語ではご利用いただけません。」と出ます。英語版の「Changes to Display Expansion on Search Campaigns」の段落は、次の2文で始まります。
Starting in February 2027, all Search campaigns with Display Expansion enabled will automatically migrate to channel prioritization and budget allocation. Once this takes effect, the current spend allocation setup will go away, and you may see a shift in channel spending between Google Search, Search partners, and the Google Display Network.
この記事での訳:2027年2月から、ディスプレイ ネットワーク対応(Display Expansion)を有効にしているすべての検索キャンペーンは、チャネルの優先度と予算の配分の仕組みへ自動で移ります。これが実施されると、今の費用の配分の仕組みはなくなり、Google 検索・検索パートナー・Google ディスプレイ ネットワークの間で、費用の配分が変わることがあります。
「ディスプレイ ネットワーク対応」は、検索キャンペーンの広告を、ディスプレイ ネットワークにも出す仕組みのことです(日本語版のヘルプでの呼び方)。ヘルプは、これを有効にする操作を、キャンペーンの設定の[ネットワーク]で[Google ディスプレイ ネットワークを含める]をオンにする、と案内しています。冒頭の「対象かどうかは設定で決まる」は、このことです(今日は、この設定の画面も開きません)。
同じ段落は続けて、今の形を保つための設定の例を挙げています(下の「1月までに決めること」で触れます)。また、入札の方法の1つ(英語版での名前は Target Impression Share。広告が表示される割合を目標にする方法)を使う検索キャンペーンでは、この変更の一部として、ディスプレイ ネットワークに出なくなる、とも書いています。そのうえで、次の1文があります。
If you set channel priorities on Search campaigns before February 2027, the new settings apply to these campaigns right away and replace current Display Expansion budget behavior.
この記事での訳:2027年2月より前に検索キャンペーンでチャネルの優先度を設定すると、新しい設定はすぐにそれらのキャンペーンに適用され、今のディスプレイ ネットワーク対応の予算の動きに取って代わります。
この1文の後は、新しい設定は数か月かけて順にアカウントに届き、届いたらヘルプの後半の手順で使い始められる、と続きます。この記事では、その手順は載せません。
同じヘルプの、優先度の仕組みを説明する箇条は、「高い優先度」の説明の中で、既定ではすべてのチャネルが高い優先度になっている、と書いています。その下に添えられた項目に、2027年2月までは、ディスプレイ ネットワークをオンにしていて、優先度も予算の配分も設定していない検索キャンペーンは、今のディスプレイ ネットワーク対応の動きを続ける、とあります。移った後の検索キャンペーンにこの既定がそのまま当てはまるとは、書かれていません。何もしなければ、この仕組みについては、2027年2月までは変わりません。
同じヘルプは、アカウント単位(アカウント全体の設定)で一度設定すれば、共有の予算やキャンペーンごとに別の設定をしていない限り、その種類のすべてのキャンペーンに効く、と書いています。キャンペーンごとの設定にした後で「アカウントの既定」にはいつでも戻せる、とも書いています。けれど、新しい設定から今の仕組み(ディスプレイ ネットワーク対応の予算の動き)に戻せるとは、このヘルプにも、ディスプレイ ネットワーク対応のヘルプ(英語版・日本語版)にも、ブログにも書かれていません。
新しい設定は、2026年10月15日から、検索・ショッピング・P-MAX・デマンド ジェネレーションのキャンペーンで順に使えるようになる、と書かれています。冒頭には、アカウントで使えるかどうかは、キャンペーンの種類や展開の時期によって違うことがある、ともあります。スマート アシスト キャンペーンは、この一覧にはありません。
ディスプレイ ネットワーク対応のヘルプ(英語版「About Display Expansion on Search campaigns」、日本語版「検索キャンペーンのディスプレイ ネットワーク対応設定について」)の英語版は、冒頭の注記に「Previous setup(以前の仕組み)」「Updated options as of October 2026(2026年10月時点の新しい選択肢)」「What to expect starting in February 2027(2027年2月からの見通し)」の3つを並べています。「以前の仕組み」の説明は、検索で使われなかった予算を使って、ディスプレイ ネットワークに自動で広告を出していた、というものです。日本語版も冒頭で、検索ネットワークで使いきれない予算をディスプレイ ネットワークで使う、と書いています。この記事で「今の仕組み」と呼んでいるのは、この動きのことです(上のとおり、2027年2月までは、優先度も予算の配分も設定していない検索キャンペーンは、この動きを続けます)。
同じヘルプは、予算が余っている検索キャンペーンでは、検索と同じくらいのコンバージョン単価(成果1件あたりの費用)でコンバージョンが最大15%増える可能性がある、と書いています。同時に、運用中の検索キャンペーンでディスプレイ ネットワーク対応を有効にすると、コンバージョンが増え、それによって1日の広告費用が増える可能性がある、とも書いています。どちらか一方だけで判断しないでください。
2026年10月15日時点で、このヘルプの日本語版の本文には、2027年2月の切り替えも、新しい優先度の設定も出てきません(英語版には冒頭にあります)。
Googleのヘルプ「最適化案の自動適用について」は、自動で適用できる最適化案の種類として「ディスプレイ ネットワーク対応を使用する」「Google 検索パートナーを使ってリーチを拡大する」(リーチ=広告が届く範囲)を挙げています。今日、おすすめを適用するボタンを押さないのは、このためでもあります。なお同じヘルプは、最適化案の自動適用で予算が引き上げられることはない、とも書いています。
Googleのヘルプ「Google 検索ネットワークについて」によると、検索広告は、Googleの検索結果のほか、検索パートナーにも出ます。検索パートナーは、Google検索とは別の、検索に関わるサイトやアプリで、ヘルプはYouTubeの検索結果なども例に挙げています。そして、次のように書いています。
検索ネットワークのキャンペーンを作成すると、検索パートナーはデフォルトで掲載先に含まれます。これらのネットワークは、キャンペーン設定でいつでもオプトアウトできます。
出所:Google広告のヘルプ「Google 検索ネットワークについて」の「検索パートナーの設定方法」。「デフォルト」は最初からの設定、「オプトアウト」は掲載先から外すことです。英語版も同じ内容です。今日は、外すことも含めて、設定は変えません。
ここに、設定によってディスプレイ ネットワークが加わります。3つの場所の費用は、Googleのヘルプ「パフォーマンス データをさらに細かく分割表示する」が次のように説明する分割で比べられる、とされています。
この分割項目を使用すると、Google 検索、検索パートナー、ディスプレイ ネットワークでのパフォーマンスを比較できます。[広告] タブで、個々の広告のパフォーマンスをネットワーク別に比較する場合に便利です。
出所:同ヘルプの「ネットワーク(検索パートナーを含む)」。「パフォーマンス」は、表示回数や費用などの成果の数字のことです。同じページは、分割項目には特定のタブでしか使えないものがあり、レポートのダウンロードが必要な場合もある、とも書いています。
言い過ぎないための注意が2つあります。2月に自動で移るとGoogleが書いているのは、ディスプレイ ネットワークを含める設定の検索キャンペーンです。検索パートナーだけを含めている検索キャンペーンが自動で移るとは、書かれていません。また、検索パートナーを外せば無駄が減る、とも言えません。Googleは最初から含める作りにしていて、外せば広告が届く範囲も狭まります。一方で、Googleのヘルプ「Google 検索ネットワークについて」は、商品を載せてリンクする検索パートナーのサイトについての注記の中で、検索パートナーを含めることがキャンペーンの目標に合うかを慎重に検討するよう、とも書いています。外すか、残すか、新しい優先度でどう扱うかも、決める日の議題の1つです。
2027年2月より前に決めるのは、検索広告の費用を、検索結果の外にどこまで回すかです。何もしない(Googleの切り替えに任せる)のも、選択肢の1つです。この記事は、どれも勧めません。決めたら、設定は運用している人に頼みます(自社で運用しているなら、決めた後に。手順はGoogleの英語版ヘルプにあります)。「遅くとも1月中」は、2月の何日かが書かれていないための私の目安です。
選択肢について、Googleは、今の形を保ちたいなら、ディスプレイ ネットワークを「低い優先度」にして、1日の予算の50%を配分の上限にする設定ができる、と書いています(原文は “Low priority” with a 50% daily budget allocation)。この配分は目安(best-effort=できる限り守るが、保証はしない)で、超えることがある、とも書いています。同じ「50%」は、今の仕組みの説明(英語版ヘルプの「Previous setup」)にも、Googleの仕組みの中で適用されていた予算の配分として出てきます(原文は “with a 50% budget allocation applied in the backend”)。どちらも、実際にディスプレイで使われた割合を示す文ではありません。実際にいくら使われたかは、御社の表の3行が答えです。
また、低い優先度にしたチャネル(Google 検索・検索パートナー・ディスプレイ ネットワークといった掲載先のまとまり)の配分を0%にすれば、Googleはそのチャネルには費用を使わない、とも書いています。配分の%は、キャンペーンの平均の1日の予算に対する割合です(Google)。1日の予算と月の費用の関係は「平日だけのGoogle広告、月の費用は日額×30.4まで使われうる」に書きました。
移った後、何もしなかった検索キャンペーンの優先度や配分が何になるかは、Googleは明記していません。書かれているのは、今の配分の仕組みがなくなり、費用の配分が変わりうること(上の「2027年2月から、自動で新しい仕組みへ」で引いた英語の2文)までです。何もしないのは、移った後の設定の中身が書かれていない選択です。それも含めて、御社が決めることです。
決める日にそろえる物:
実在の会社の話ではありません。愛知・岐阜・三重の中小企業で起こりそうな場面として書きます。
私は、広告を使うなら、そのお金がどこに出ているかを、決める人自身が知っている状態が前提だと考えています。広告は、お客様に見つけてもらうきっかけを早くつくるための手段(呼び水)だと私は考えていますが、検索結果の外に回すことも、回さないことも、決めるのは御社です。この記事で、外すことを勧めはしません。
今回、期限を決めているのはGoogleで、決める権利は御社にあります。今日の1手で設定を何も変えないのは、そのためです。
ここまでの1手(送る・書く・見る)は、御社だけで、今日できる範囲です。
私が担うのは、先月の内訳と問い合わせの記録を並べ、検索結果の外にどこまで回すかを、御社の方針に照らして決める材料をそろえる、その部分です。ここは有償のご支援になります。無料でお受けしているのは、次にご案内する初回面談(90分程度)までです。
なお、ご支援の成果を私が保証するものではありません。
運用している人から返ってきた数字や返事を、どう受け止めればよいか分からず止まっている方は、無料相談はこちらのお問い合わせフォームからお知らせください。初回面談(90分程度)で伺うのは、現状とお困りごとです。そのうえで、新たな投資が不要と判断すれば、その旨を誠実にお伝えします。実際に手を動かす部分をご依頼いただく場合は、有償のご支援としてお引き受けします。
※本記事に引いた内容は、2026年10月15日時点の公式ヘルプでは、このとおり書かれていました(公式ブログも同じ日に取得)。画面の表記や日程は変わることがあります。最新は各公式ヘルプでご確認ください。英語の部分の訳は、この記事での訳です。
※Google 広告 ヘルプの日本語版には「このページには、AI 技術を使用して翻訳されたコンテンツが含まれている場合があります。AI 翻訳には誤りが含まれている可能性があります。」という注記があります。この記事の柱になる記述(2027年2月の自動の移行/2月より前に設定するとすぐに置き換わること/アカウント単位の設定の効き方)は、英語版を根拠にしています。英語版は、URL(ページの住所)の末尾を ?hl=en に変えると開きます。