固定費の一覧表を作っても1円も減りません。それは「整頓」であって「整理」ではないから。減るのは「要らない」と決めたときだけで、決めるには判断の基準が要ります。厚生労働省の4Sから借りた区別を、紙とペンで今日から使える形にしました。
毎月、通帳やカードから自動で引き落とされている契約が、いくつありますか。——一度でも数えたことがある方は、たぶん一覧表を作ったはずです。表計算ソフトに名前と金額を並べて、合計を出して、「けっこう出ているな」と思った。そして、そこで止まっていませんか。
止まっていても、責められることではありません。ただ、一覧表を作った時点では、まだ1円も減っていません。なぜ減らないのかには、はっきりした理由があります。
【結論】固定費(毎月ほぼ同じ額で、決まって出ていくお金)の一覧を作っただけでは、1円も減りません。それは「整頓」であって、「整理」ではないからです。減るのは「要らない」と決めたときだけ。そして決めるには、判断の基準が要ります。(「整理」と「整頓」が別の作業であること、整理には判断の基準が要ることは、厚生労働省の「職場のあんぜんサイト」に書かれています。会社のお金への当てはめのほうは、私の見立てです。)
【今日やる1手】紙とペンと、通帳とカード明細の両方だけで終わります(片方だけだと、もう片方で払っている契約がまるごと抜けます。カードを使っていなければ通帳だけで結構です)。手順1・拾う——直近1か月の明細を見て、来月も同じ額が出る行(迷う行も)を紙に書き写す。手順2・振る——書き写した行を「要る」「要らない」の2つに振る。「保留」の欄は、はじめから作らない。手順3・数える——どちらにも振れずに残った行が、何行あるかを数える。手順4・書き残す——「要」に振った行に、なぜ要るのかを1行だけ書く。書けなければ、その行は「要」ではありません。「要」を消して振れない行に加え、数え直す。ここまで、私は要りません。
【この記事の対象】毎月、自動で引き落とされている契約が3つ以上ある会社です。業種も規模も問いません。逆に、自動で引き落とされる契約が1つも無い会社は、この記事の対象外です。読んでいただく時間のほうがもったいないので、正直に書いておきます。
【止めることが目的ではありません】目的は基準を作ることであって、契約を減らすことではありません。基準に照らして「止めない」と決めたのなら、それも正しい判断です。1本も止まらなくて構いません。
【1手ができたかどうかの見分け方】書き終えたときに、どちらにも振れずに残った行が0行になっているか。0なら、貴社には基準があります。1行でも残ったなら、そこが本当の宿題です。残った行は「要らない行」ではなく、「まだ調べていない行」です。
【全部「要る」に振られた方へ】手ぶらでは帰しません。手順4で書いた「なぜ要るのか」の1行が、そのまま来年の判断基準になります。来年の同じ時期に、その1行がまだ言えるかどうかを見ればいい。1本も止めなくても、この作業には残るものがあります。
上に書いた手順1〜4は、社長ご自身の手で完結します。私は要りませんし、費用もかかりません。この記事を読んだうえで、私から何かを買っていただく必要は、まったくありません。
私がお引き受けしているのはその先——「要る」に振った行のお金を、どこへ・どういう順番で向け直すかを決めて、それが回るようになるまで伴走するところです。ここは有償のご支援になります。無料でお受けしているのは、初回面談(90分程度)までです。
この区別は、私が考えたものではありません。厚生労働省の「職場のあんぜんサイト」に、安全衛生の用語として説明が載っています。4S(よんえす)——整理・整頓・清掃・清潔のことで、同サイトは、安全で健康な職場づくりと生産性の向上をめざす活動だと説明しています。ローマ字で書くと4つともSで始まるので、そのSの数をとって4Sです。しつけを加えて5Sと呼ぶこともあります。
その最初の2つが、こう書かれています。
| 語 | 職場のあんぜんサイトの説明(言葉のまま) |
|---|---|
| 整理 | 「整理」は、必要なものと不要なものを区分し、不要、不急なものを取り除くことです。要るもの、要らないものに分けるためには、何らかの判断の基準が必要になります。 |
| 整頓 | 「整頓」は、必要なものを、決められた場所に、決められた量だけ、いつでも使える状態に、容易に取り出せるようにしておくことです。工具・用具のみならず資材・材料を探す無駄を無くすことが出来ます。 |
※引用中の太字は、読みやすさのために私が付けたものです。語そのものは変えていません。
日本語では「整理整頓」と、ひとつづきの言葉のように使います。ですが原典は、この2つを別々の項目に分け、別々の定義を与えています。片方をやっても、もう片方は終わりません。
以下は、工場のモノの話を、会社のお金に置き換えた私の当てはめです。職場のあんぜんサイトは労働安全衛生の話をしているのであって、経費の判断基準として書かれたものではありません。国がそう言っている、という話ではないことを、先にお断りしておきます。
| 語 | 工場でやっていること(原典の要約) | 会社のお金に置き換えると(私の見立て) |
|---|---|---|
| 整頓 | 必要なものを、決められた場所に、いつでも取り出せるようにしておく | 毎月の支払いを一覧表に並べて、いつでも見られるようにする。探す手間は消える。ただし、金額は1円も変わらない。 |
| 整理 | 要るものと要らないものに分け、要らないものを取り除く。そのために判断の基準が要る | 1行ずつ「要る」「要らない」を決めて、要らないものを外す。金額が動くのはここだけ。そして、ここには基準が要る。 |
一覧表づくりは、ムダな作業ではありません。原典が整頓の効能として挙げているのは「探す無駄を無くす」ことで、一覧表はまさにそれを果たしています。整頓としては、正しく機能しているのです。足りていないのは、その次の作業のほうです。
表は作った。合計も出した。けれど、1本も止めていない。——もし心当たりがあるなら、それは怠けているのではなく、整理に必要な「判断の基準」を持たないまま、整頓だけを済ませた状態です。基準が無ければ、何度一覧表を作り直しても、同じ場所で止まります。
紙とペンと、通帳とカード明細の両方。要るのはそれだけです。なお、手順2で使う「振り分けの2つの問い」は、この章のすぐあとに置いています。先に最後まで読んでから、紙に向かってください。
まず、通帳とカード明細を両方そろえてください。会社の支払い口が2つあるのに片方しか見ないと、もう片方で払っている契約が丸ごと抜けるからです。(会社でカードを使っていないなら、通帳だけで結構です。)口座振替(家賃・リース(機械や車を借りて毎月払う契約)・求人媒体の掲載料など)は通帳にしか出てきませんし、カードで払っている契約は、通帳ではカード会社への支払いにまとめて記帳され、中身までは見えません。逆にカード明細だけを見れば、口座振替が丸ごと落ちます。片方だけ見ると、もう片方で払っている契約が、そっくり無かったことになります。
それぞれの取り方は、会社によって違います。通帳の側は、紙の通帳でも、ネットバンキング(インターネットで見る銀行の画面)でもかまいません。カードの側は、カード会社から届く明細でも、カード会社の画面でもかまいません。両方とも経理のソフトの画面で見られるなら、それでも結構です。印刷しても、画面のままでも結構です。画面のどこに何があるかは会社ごと・道具ごとに違うので、ここでは書きません。
用意できたら、直近1か月ぶんを上から見ていきます。拾うのは「来月も、ほぼ同じ額が出る行」です。判断がつかない行があったら、それも拾ってください。迷った時点で、その行は今日の主役です。ひとつだけ、除く行があります。カード明細を用意した方は、通帳に出てくる「カード会社への支払い」の行を書き写さないでください。中身はカード明細の側に1行ずつ並んでいるので、書き写すと同じ契約が二重になります。逆に、通帳にカード会社への支払いがあるのに、カード明細を手元に用意していないなら——そこに契約が隠れています。その1行は、それだけでは何も分かりません。カード明細を取り寄せてから、続きにしてください。
拾った行は、紙に書き写します。「名前」と「金額」の2つだけで足ります。あとで1行書き足すので、行と行のあいだは少し空けておいてください。印刷した明細に直接丸をつけるのでも構いません(その場合、書き足す1行は別の紙になります)。ただし画面のまま見ている方は、必ず紙に書き写してください。次の手順2は、紙の上に並んだ行に書き込んでいく作業だからです。
書き写した行の右に、「要」か「不」と書いていきます。次の章の2つの問いを使ってください。
ここで大事なことが1つあります。「保留」「あとで」「要検討」といった欄を、はじめから作らないでください。逃げ道を用意すると、迷った行が全部そこへ入ります。そして残るのは——また一覧表です。整頓に戻ってしまう。だから、行き先は2つしか無い前提で振ってください。
2つしか無い前提で振っても、どうしても振れない行は残ります。それでいいのです。残った行が何行あるかを数えて、紙の隅に書いてください。ここでいったん数えますが、この数字は手順4で増えることがあります。
最後に、「要」に振った行に、なぜ要るのかを1行だけ書き添えます。書く場所は決めません。行の下でも、右の余白でも、別の紙に行の名前とセットで書いても構いません。長さは1行で十分です。「毎週この画面から見積を出しているから」「これが止まるとメールが止まるから」——その程度です。
そして、ここに出口があります。書こうとすると、手が止まる行が出てきます。「開いたから」「使っているから」で終わってしまい、その先が続かない行です。理由になるのは、「その契約から何が出ているか」か、「止まったら何が困るか」のどちらかです。どちらも書けなかったなら——その行は「要」ではありません。
「要」を消して、振れない行に加えてください。そのうえで、手順3で数えた数を数え直します。1行増えたなら、それが貴社の宿題です。これは後戻りではありません。「使ったことがある」と「要る」は違う、と手が気づいた瞬間です。
ここからも私の見立てです。原典は「何らかの判断の基準が必要になります」と書いていますが、それは工場のモノの話であって、会社のお金について何を問えばよいかまでは書かれていません。基準は、それぞれの会社が自分で決めるものです。決めかねる方のために、私なりの問いを2つ置いておきます。合わなければ、貴社の言葉に置き換えてください。
開いた、見た、そこから何かが出てきた——どれかに当てはまるか、です。
使っていなくても、止まった瞬間に困るものがあります。それを言葉にできるかどうかです。
| 明細に並びがちな行 | 2つの問いに当てると | 振り先 |
|---|---|---|
| ホームページと会社のメールを置いている場所の、月々の利用料 | 問い1=この1か月、開いてもいない・見てもいない・そこから何かが出てきたわけでもない。3つとも「いいえ」。→ 問い2=止まればホームページも会社のメールも止まる。言える。 | 要 |
| データの控えを自動で取っておく仕組み(バックアップ)の月額 | 問い1=開いてもいない・見てもいない・そこから何かが出てきたわけでもない。3つとも「いいえ」。→ 問い2=パソコンが壊れた日に、データを戻せない。言える。 | 要 |
| 写真やイラストの素材が使い放題になる月額 | 問い1=この1か月、開いてもいない・見てもいない・1枚も落としていない。3つとも「いいえ」。→ 問い2=止まって困ることが言えない。 | 不 |
| 数年前に始めた、集客のための月額サービス | 問い1=管理画面は開いていないし、見てもいない。ただしそこから問い合わせが出ているのかは、数えていないので分からない。→ 3つ目が「分からない」=「いいえ」ではないので、進まない。 | 振れない |
| 名前を見ても、何の引き落としか思い出せない行 | 問い1=何に使うものか分からないので、開いたかどうかすら答えられない。問い2=そもそも何の契約か分からない。 | 振れない |
| 先月いちど管理画面を開いただけの、業務用の月額サービス | 問い1=開いた。だから「はい」で、いったん「要」。→ ところが手順4で、「何が出ているか」も「止まったら何が困るか」も書けない。 | 要 → 振れない |
※上の6行は、説明のために私が作った例です。特定の会社・特定のサービスを指したものではありません。3行目の「不」も、その種類の契約が一般に不要だという意味ではありません。同じ行でも、毎月何枚も使っている会社なら「要」です。なお、素材やソフトの月額を止める場合、契約が終わったあとも使い続けてよいかは契約ごとに違います。止める前に、契約書や利用条件をご確認ください。
手順3で数え、手順4で数え直した行のことです。ここを「じゃあ止めよう」と読まないでください。振れなかったという事実が意味しているのは、たった1つ。その支払いについて、貴社にはまだ判断の基準が無い——言い換えれば、まだ調べていない、ということです。
そして、これが今日いちばんお伝えしたいことです。毎月お金が出ているのに、何のためのお金か言えない行がある——本当の宿題は、そこにあります。金額の大小ではありません。1本1,000円の行でも、言えないなら同じことです。
宿題の片付け方は、難しくありません。その行について「来月までに、何を確かめれば振れるようになるか」を1つだけ書く。「先月の問い合わせが、どこから来たかを数える」「請求書の発行元に、契約内容を1本電話で聞く」——その程度です。確かめたら、その行に戻って振り直します。
全部の行が振れなかった、という方へ。それも失敗ではありません。何が分かっていないかが分かった、というのが今日の成果です。整頓しかしていなかった会社は、そもそも「分かっていない」ことにも気づけません。
ここは、全部が「要る」になった方に向けた話です。手ぶらでは帰しません。
実は、原典の「整理」の説明には続きがあります。要ると認めたものについて、そこで終わりにしていないのです。先ほど表で引いた2文のあとに、こう書かれています。
現場の作業方法では必要と認められていても、その場所にその物が必要か、それだけの量が必要かなどの改善の余地はないかを検討し、よりよい方法が見つかればそれを新しい判断の基準、すなわち作業標準として定めてゆくことが出来ます。
※引用中の太字は、読みやすさのために私が付けたものです。語そのものは変えていません。
ここから先は、また私の見立てです。工場のモノの話を会社のお金に置き換えると、こうなります。「要る」と決めた行も、そこで終わりではありません。その場所にその契約が要るのか、その量——つまりその金額・その本数で要るのかを見て、よりよいやり方が見つかったなら、それを次の判断の基準として書いておく。
だから、手順4で書いた「なぜ要るのか」の1行は、今年の答えではなく、来年の問いです。来年の同じ時期に、その1行がまだ言えるかどうかを見ればいい。言えなくなっていたら、その行だけを振り直します。
1本も止まらなかった方も、手ぶらではありません。金額は動かなかったかもしれませんが、来年の判断に使える物差しが1つ、手元に残ります。
もう一度だけ書きます。この作業の目的は、契約を減らすことではありません。基準を作ることです。
基準に照らして「これは要る。だから止めない」と決めたなら、それは正しい判断です。むしろ、そう言い切れる行が増えることのほうが、支払額が下がることより価値があると私は思っています。理由は単純で、基準は来年も再来年も使えるのに、1回きりの解約は1回きりで終わるからです。
それに、削ること自体を目的にすると、削ってはいけないものから先に手が伸びやすくなります。金額が大きくて痛みが分かりやすいものほど、目に入りやすいからです。基準を先に作れば、その順番は変わる——ここは私の見立てです。
知っておいていただきたい前提が1つあります。法律の話ですが、短く済ませます。
個人が結んだ契約には、消費者契約法という仕組みが用意されています。その第2条第1項は、「消費者」をこう定義しています。
この法律において「消費者」とは、個人(事業として又は事業のために契約の当事者となる場合におけるものを除く。)をいう。
※引用中の太字は、読みやすさのために私が付けたものです。語そのものは変えていません。
カッコの中を読んでください。事業として、または事業のために契約する場合が、はっきり除かれています。つまり、会社として結んだ契約の当事者は、この法律でいう「消費者」ではありません。そのうえで、同じ第2条の第3項が、この法律でいう「消費者契約」を消費者と事業者のあいだで結ばれる契約のことだと定めています(第3項は逐語ではなく要約です)。∴ 会社としての契約・事業のための契約は、この法律でいう「消費者契約」には当たりません。
言えるのは、ここまでです。ここから先へは一歩も進みません。
そのうえで、この前提から出てくる実務上の結論は1つだけです。会社の毎月の契約は、誰かが代わりに棚卸ししてくれるものではなく、こちら側で棚卸しするものだということ。だから、紙とペンで年に一度やるのです。
ここは正直に書いておきます。私も、月額のご支援をお引き受けしている側の人間です。月額のご支援とは、つまりお客様の明細に、私の名前が毎月同じ額で並ぶということにほかなりません。
その行に、いまの2つの問いを当ててください。この1か月に私が何かをした形跡が無く、私が止まった日に困ることも言えないのなら、その行は「不」です。私はそれで構いません。むしろ、そう振られない仕事をしていないことのほうが問題です。
だから私の仕事は、ご契約中のあいだ「今月これをやりました」と、いつでも1行で言える状態を保つことだと思っています。逆に言えば、それが言えなくなった月があれば、遠慮なく「不」に振ってください。それが、この記事で私がお渡しした基準の使い方として、いちばん正しい形です。
振り分けをやると、「不」の行が何本か出ることがあります。そのときに、「無駄なお金を払っていた」と受け取らないでいただきたいのです。
理由は2つあります。1つは、契約した時点では、必要だと判断する材料が確かにあったはずだからです。事業の形も、人の数も、売り方も、あのときとは変わっています。要らなくなったのは、会社が動いた証拠です。
もう1つは、今日「不」に振れたのは、過去に契約した経験があるからだという点です。使ってみたから、要る・要らないが言えるようになった。その経験こそが、来年の判断基準の材料です。何も契約していない会社には、この基準は作れません。
私は独立する前の15年間、製造・生産管理・営業の現場で働いてきました。4Sや5Sは、そうした現場で使われている言葉です。そして先に引いた説明のとおり、整理と整頓は最初から別の項目として定義されています。棚に名札を貼ることと、棚から要らないものを出すことは、別の仕事だからです。
この区別を持っている人が、会社のお金の話になった途端に「整理整頓しなきゃ」とひとまとめにしてしまう。もったいないと思うのです。現場で使っている物差しは、そのままお金にも当たる——私はそう見ています。
同じ考え方で、製造現場の「7つのムダ」を、マーケティング(お客様に知っていただき、買っていただくまでの流れづくり)の支出点検に借りた記事も書いています(製造現場の「7つのムダ」で、マーケティングの支出を点検する)。あちらが「その支出は、どんな種類のムダか」を見る道具、今日のこれが「そもそも要るのか、要らないのか」を決める道具です。
そして、要ると決めたお金を、次にどこへ向けるか——その前に見るべきものについては、こちらに書いています(投資の前に「ボトルネック」を見つける現場術)。ボトルネックとは、会社の中でいちばん詰まっている、たった1つの場所のことです。整理で空いたお金を、詰まっていない場所に足しても、流れは速くなりません。
私は名古屋を拠点に、愛知・岐阜・三重の中小零細企業を対象に仕事をしています。私が会社の支出を見るときに先に確かめるのは、「使いすぎていないか」ではなく、「なぜ使っているのかを言えるか」のほうです。そして、その行を見つけるところまでは、紙とペンで今日できます。
ここから先は、私の役割の線引きです。本記事の当てはめ(一覧表=整頓/要る・要らないを決める=整理)は私の見立てであり、契約や法律の判断、税務上の取扱いの判断を、私が代わって行うものではありません。そして、紙に書き写して「要」「不」を振り、振れない行を数え、「要」の行に理由を1行書くところまでは、社長ご自身で完結します。私がお引き受けするのは、その先——「要る」と決まったお金を、どこへ・どういう順番で向け直すかを決めて、それが回るようになるまで伴走する部分です。ここは有償のご支援になります。無料でお受けしているのは、次にご案内する初回面談(90分程度)までです。
そのうえで、まずは状況をお聞かせいただきたいという方は、無料相談はこちらのお問い合わせフォームからお気軽にどうぞ。初回面談はオンラインで90分程度。こちらから契約を急かしたり、その場で契約をお願いしたりすることはしません。新たな投資が不要と判断すれば、その旨を誠実にお伝えします。
※本文中の「整理」「整頓」の説明と、消費者契約法第2条第1項の条文は、上記の出典からその言葉のまま引いています。読みやすさのために一部を太字にしていますが、語そのものは変えていません。「整理」は、解説の3文すべてを引いています(第1文・第2文は表に、第3文は「「要る」に振った行にも、続きがあります」の節に置きました)。「整頓」は解説の前半2文を引いたもので、原典にはこの続き(置き方に関する1文)があります。
※一覧表を「整頓」、要る・要らないを決めることを「整理」と会社のお金に置き換えた表・2つの問い・振り分けの例は、いずれも私が作成した当てはめであり、厚生労働省の解説に書かれている内容ではありません。職場のあんぜんサイトの4Sは労働安全衛生に関する用語解説であって、経費の判断基準として作られたものではありません。
※法令は改正されることがあります。消費者契約法の条文は2026年9月7日時点でe-Gov法令検索から取得したもので、最新の内容は同サイトでご確認ください。
※本記事は、何に・どういう順番でお金を使うかという交通整理(マーケティング=お客様に知っていただき、買っていただくまでの流れづくりの支援)の観点から書いたものです。個々の契約の解釈・解約可否など法律の判断は弁護士など該当分野の専門家へ、経費計上をはじめとする税務の判断は税理士へご確認ください。本記事は特定の結果を保証するものではありません。