知人の紹介で人を採った会社、これから頼むかもしれない会社の社長へ。紹介された人に「どんな会社?」と聞かれたら送る1本を先に決め、自分にだけ送って、LINEのトークに出ることがあるカードと開いた先を一度見ておく手順です。費用はかかりません。
知人の紹介で人を採った会社、これから頼むかもしれない会社の社長へ。業種・規模・採用ページの有無は問いません。パートの紹介でも1手は同じです。紹介を使わず、使う予定も無い会社には合いません。
結論です。紹介された人に「どんな会社?」と聞かれたら送る1本(ページのアドレス=URL)を社長が先に決め、自分にだけ送って、相手に最初に見えうるもの(LINEならトークに出ることがある「カード」=絵・題名・説明のまとまり)と、押して開いた先を一度見ておきます。費用はかかりません。決めること自体が今日の成果です(「送れるものが無い」と分かるのも含みます)。
紹介された人がそのページを開くかのデータは、この記事で使う国の調査にはありません。見るかどうか分からないから、10分ほどで先に見ておく備えです。
厚生労働省の「令和7年転職者実態調査」では、転職して今の会社に入った人のうち、入った経路が「縁故(知人、友人等)」だった人は、今の勤め先の企業規模(会社全体で雇う人数)が5〜29人で27.1%、30〜49人で29.1%、全体で19.5%でした(入った経路を1つだけ選ぶ問いの答えで、会社ではなく人の割合、全国の推計値=全体を見積もった値)。縁故は、転職した本人から見た知人・友人などのつてで、社員の紹介と同じではありません。
フルタイム(短時間でない働き方)の人の転職の数字で、短時間で働くパート・アルバイトと新卒は入っていません。対象は常用の働き手(短時間で働く人も含む)5人以上の事業所(働く場所の単位)で、4人以下の会社も入っていません。数字が当てはまらない会社でも、1手はそのまま使えます。
今日やる1手(スマホで10分ほど)
③④で、分かる・食い違わないなら○、でなければ×です。どの結果も、操作の失敗ではありません。1手は社員に聞かず、社長ひとりで終わります。この記事は、社員に紹介を頼むことを勧めていません。
○なら、何もしなくて構いません。LINEの公式の説明では、ページ側で設定していなくてもカードは作られます(説明が空くこともあります)。その設定の有無は良し悪しではありません。×なら、サイトを管理している人(社内の担当や制作会社)へ、どの1本で何が出たか、見たことだけを1行で伝えます。管理しているのがご自身なら今日は直さず、誰か分からなければその旨を下のメモに書きます。直してすぐカードが変わるかはこの記事で見たLINEの公式の説明に無いので、変わらなくても管理している人の落ち度と決めないでください。
最後に、自分宛てのトーク(LINEを使わないならスマホのメモ)に2行残して閉じます。「聞かれたら送るもの:(アドレス。無ければ「無い」)」「今は口で何と答えているか:(1行)」。直す・作るは今日決めません。次に聞かれたら、そこから送ります(③④で身に覚えのない言葉や画像、自社のページでない画面が出た1本は、メモに「保留」と書き添え、何が出たのか分かるまで人に送りません)。全部○の方が持ち帰るのは、「カードと開いた先の点では、今日直す所は見つからなかった」という結果までです。
冒頭の数字を、今の勤め先の企業規模の行で全部並べます。出どころは、厚生労働省「令和7年転職者実態調査」の個人調査の第23表です(政府の統計の窓口サイト「e-Stat」で公開されている表)。
| 今の勤め先の企業規模(会社全体で雇っている人数) | 入った経路が「縁故(知人、友人等)」だった人の割合 |
|---|---|
| 全体(5人以上の会社と、官公営=国や自治体などが営む勤め先の計) | 19.5% |
| 1,000人以上 | 17.9% |
| 500〜999人 | 20.3% |
| 300〜499人 | 14.3% |
| 100〜299人 | 13.2% |
| 50〜99人 | 18.3% |
| 30〜49人 | 29.1% |
| 5〜29人 | 27.1% |
この表を読むときの注意を、先に全部書きます。
同じ表で、入った経路が「企業のホームページ」だった人は、5〜29人の会社で0.9%(全体では4.9%)でしたが、これは入った経路を1つだけ選んだ答えで、ホームページを見なかったという意味ではありません。見た、というデータも、この表にはありません。この数字は、「ホームページは要らない」の根拠にも、「だからホームページを直すべきだ」の根拠にもなりません。
もう1つ、取り違えやすい数字があります。同じ調査の概況には「縁故(知人、友人等)」22.2%という数字も出てきますが、これは転職活動で使った方法を当てはまるものすべて選ぶ問いへの答え(全体)で、入った経路ではありません。上の表とは問いが違うので、並べて比べたり、足したりはできません。
紹介された人が、話を聞いたあとで会社のページを開くかどうか。この記事で使った国の調査には、それを示すデータはありません。見るかどうか分からないことに、大きなお金や時間はかけられません。ですから、10分ほどの備えとして、先に見ておきます。
もう1つの理由は、カードの中身です。LINEの開発者向けのサイトにあるFAQ(よくある質問)によると、ページの側でカード用の設定(後の章で説明します)をしていなくても、ページの中の文言や画像を自動で拾って、カードが作られます。説明の部分は、拾うものが無ければ何も読み込まれないこともあります。つまり、カード用の設定をしていない会社でも、カードに何かが出ることがあり、それが何かは、社長が自分のスマートフォンで自分宛てに送り、カードが出れば確かめられます。
聞かれているのは「どんな会社?」です。ですから、選ぶよりどころは「その1本で、どんな会社かが伝わるか」です。正解を1つ選ぶ必要はありません。
自社サイトを開くときは、名刺や会社案内に印刷されたアドレスを、ブラウザ(SafariやChromeなど、ページを見るためのアプリ)に、書いてあるとおり打ち込みます。打ち込む途中で候補が出ても、候補は選ばず、打ち込んだアドレスのまま開いてください。社名で検索して開くなら、広告の枠や、似た名前の別のサイトは押さないでください。検索から押して自社サイトを開くとき、着いた先の何を見ればよいかは、自社サイト、検索から押して開いていますか|お客様と同じ道順で月1回にまとめています。
決められなかったときは、それも結果です。「送れるものが無い」と分かったことを、最後の2行のメモに書きます。
LINEには、自分だけが見られるトークがあります。LINEのヘルプは、こう説明しています。
「Keepメモは、自分のみ見ることができる個人的なトークルームです。」
(LINEヘルプセンター「Keepメモの基本的な使い方」より)
同じページは、Keepメモが表示されない場合はLINEを最新の版にするよう案内しています。今日そこまでしなくても、1手は成り立ちます(下の「LINEを使っていないとき・Keepメモが見つからないとき」へ)。
送り方は2通りあります。名前は、LINEのヘルプに出てくる名前のとおりに書きます。
カードの段は飛ばして構いません。①で決めた1本をブラウザで開き、④の物差しで最初の画面を見れば、1手は成り立ちます。自社のページではない画面が出たら、何も押さず入力もダウンロードもせずに閉じ、何が出たのか分かるまでその1本を人に送らないのも、④と同じです。メールで自分宛てに送って開くなら、送る前に、宛先が自分のアドレスだけかを確かめてください。LINE以外のアプリでカードがどう出るかは、この記事では扱いません(この記事はLINEの公式の説明だけを根拠にしているためです)。
送ったあと、トークの中にカードが出ることがあります。カードに出ているものだけを見ます。絵・題名・説明の3つが全部出るとは限りません。欠けていること自体は×にしません。
物差しは1つです——紹介された人がカードだけを見て、どこの(社名)、何をしている会社かが分かるか。求人のことが出ているかどうかは問いません。トップページを選んだ場合、カードに求人のことが出ていなくても、×にはしません。
カードに、会社と関係の無い言葉や、見覚えのない画像が出ていたら、カードは押さずに(④も飛ばします)、サイトを管理している人へ見たことだけを伝えます(どの1本を送ったら、カードに何が出たか)。押して確かめる必要はありません。サイトの中を自分で触ったり、消したりもしないでください。何が出たのか分かるまで、その1本は紹介された人にも送らないでください。
カードを押して(カードが出なければ、送ったアドレスを押して)開きます。物差しは、最初の画面が、社長の知っている今の会社(人・仕事・場所)と食い違っていないかです。食い違いの例は、求人の一覧だけが出て仕事の中身が分からない、社長が見ればもう何年も前のことだと分かるお知らせが先頭にある、などです。日付では判断しません。社長が知っている今の会社と比べて判断します。
自社のページではない画面(見覚えのない会社のページや、警告の画面など)が出たら、何も押さず、何も入力せず、何もダウンロードせずに閉じ、見たことだけを管理している人へ伝えます。ログインや入力を求められたときも、何も入力せずに閉じてください。その1本も、何が出たのか分かるまで人に送らないでください。
開いた採用ページを、求職者と同じ条件で開いて2点だけ確かめる方法は、自社の採用ページを、求職者と同じ条件で開く|見るのは2点だけにまとめています。今日の1手のあとに続けて使えます。
どの結果も、操作の失敗ではありません。結果ごとに、今日することは次のとおりです。
| 結果 | 読み方 | 今日すること |
|---|---|---|
| 1本が決まった | 今日の成果です。 | 2行のメモの1行目に書く。 |
| 決められなかった/送れるものが無かった | 今の状態が分かった、という結果です。 | メモに「無い」と書く。作るかどうかは今日決めない。 |
| カードが出なかった | 御社のサイトのせいとは限りません。 | 次の章「カードが出ないとき」の順に見る。分からなければ、カードの段は飛ばす。 |
| カードは出たが、どこの何の会社か分からない | ×です。ただし、直すかどうかは今日決めません。 | 管理している人へ、見たことだけを1行で伝える。 |
| カードに身に覚えのない言葉や画像が出た | カードは押しません(④も飛ばします)。 | 管理している人へ、見たことだけを伝える。何が出たのか分かるまで、その1本は人に送らない(2行のメモに「保留」と書き添える)。 |
| 開いた先が、今の会社と食い違っていた | ×です。直すかどうかは今日決めません。 | 管理している人へ、見たことだけを1行で伝える。 |
| 自社のページではない画面が出た | その画面では何も押さず、入力もダウンロードもしません。 | 閉じて、管理している人へ見たことだけを伝える。何が出たのか分かるまで、その1本は人に送らない(2行のメモに「保留」と書き添える)。 |
| 選んだ1本が、求人サイトやハローワークのページだった | カードの作りはそのサービスの側のもので、御社が直す対象ではありません(載っている求人の中身が今と違うときは×です。その求人を管理している人へ、見たことだけを1行で伝えます)。 | 開き直して、選んだときと同じ画面が出るかを見る。出なければ、それも結果としてメモに書く。 |
| 全部○だった | カードと開いた先の点では、今日直す所は見つからなかった、という結果です。 | 何もしない。2行のメモを残して閉じる。 |
求人サイトやハローワークのページを選んだときに「開き直す」のは、相手の手元で同じ画面が出るとは限らないからです。たとえばハローワークの求人検索は、検索の条件がページのアドレスに残らない作りです。そのため、検索結果の画面のアドレスを送っても、相手に同じ一覧が出るとは限りません。
「全部○」は、紹介された人に送る1本として問題が無い、という意味ではありません。今日見たのは、カードと、開いた先の最初の画面だけです。
今日見たカードは、社長の手元に出たものです。相手の手元に同じカードが出るかは、相手のLINEの設定(URLプレビュー)にもよります。
まず、LINEの設定を見ます。LINEのヘルプ「トークルームのデザインと表示設定をカスタマイズするには?」には、URLプレビュー(この記事でいうカード)の表示を変える設定があり、スマートフォンでは(ヘルプの「メイン端末」の手順)、[ホーム]→[設定]→[トーク]→[URLプレビュー]で、オフ/オンを切り替えると書かれています。同じページは、次のように続けています。
「設定変更後に送信されたURLから、表示が変更されます。
なお、トークで送受信したURLは、URLのプレビュー機能を動作させるため、LINEのサーバにも送信されます。」
(LINEヘルプセンター「トークルームのデザインと表示設定をカスタマイズするには?」より)
サーバは、LINEの側でデータを扱うコンピューターのことです。
カードが出ないことを理由に、すぐに制作会社へ直しを頼む必要はありません。
×が付いたら、サイトを管理している人(社内の担当や、サイトを作った・預かっている制作会社)へ、見たことだけを1行で伝えます。たとえば次のような1行です。
「会社の〔トップページ〕のアドレスをLINEで自分に送ったら、カードの題名に〔◯◯〕と出ました。見たことだけ、お伝えします。」
直してほしい、と今日頼む必要はありません。直すかどうか、何をどう直すかは、管理している人と話して決めることです。
管理している人に手がかりを添えるなら、次の名前が役に立ちます。LINEの開発者向けのサイトのFAQ(「トークのURLプレビューはどのようにして生成されますか?」)は、カードを作るときに使うページの設定(OGP=ページを共有したときの見え方を決めるための、ページの中に書く設定。1つ1つを「タグ」と呼びます)として、次の3つを挙げています。
同じ答えの中で、次のように書かれています。
「OGPの設定をしていない場合でも、URL内の記載の任意の文言・画像などが自動取得され、URLプレビューが生成されます。」
(LINE Developersの「FAQ」より)
この文の直後には、題名は、og:title が無ければページの題名(title タグ)から、説明は、og:description が無ければページの説明(description タグ)か本文から読み込まれ、説明については、該当する情報が無ければ何も読み込まれないこともある、と続きます。さらに同じ答えは、こうも書いています。
「なおLINEで使用されるのは上記の3つのOGPタグのみです。それ以外のOGPタグからの情報はURLプレビューに含まれません。」
(LINE Developersの「FAQ」より)
つまり、設定しているかどうかは、それだけで良し悪しが決まるものではありません。設定していなくてもカードは作られます。見るのは、出たカードで「どこの、何をしている会社か」が分かるかどうかです。
直したあと、LINEのカードがすぐに新しくなるかどうかは、この記事で見たLINEの公式の説明(FAQとヘルプ)には書かれていません。直したあとも前のカードが出たままでも、慌てる必要はありませんし、管理している人の落ち度とも決めないでください。
1手を終えると、「このアドレスを社員にも渡して、紹介を頼もうか」と考える社長もいると思います。社員にこのアドレスを渡すかどうか、紹介を頼むかどうかは、会社が決めることです。この記事は、勧めも止めもしません。
紹介してくれた人(社員でも、社員でなくても)へのお礼を考えたら、決める前に、会社(募集をする事業所)の所在地を受け持つ都道府県労働局に確かめられます。確かめる先の名前は「都道府県労働局」です(ハローワークや労働基準監督署ではありません)。お礼を出してよいかどうかを、私は判断しません。
私は独立する前の15年間、製造・生産管理・営業の現場で働いてきました。今は外部CMO(社外からマーケティングの責任者を担う立場)として仕事をしています。
私の見立てはこうです。知人の紹介で人が来ているのは、社長や社員が、まわりから信用されていることの表れだと考えています。紹介に頼ってきたことは、足りない仕組みではなく、会社がこれまでに積み上げてきたものです。
ただ、紹介された人に何を送るかは、聞かれてから探すと、その場で開けたものを送ることになります。1本を先に決めておけば、聞かれたときに迷わずに済みます。見ておいて○なら、カードと開いた先の点では、今日お金を使う理由は見つかっていません。×なら、全部を作り直す見積もりを取る前に、考える範囲が「送る1本そのもの」「カード」「開いた先」のどこにあるか、見当がつきます。○でも×でも、次に考えることが手元に残ります。
なお、「どんな会社?」は、採用の場面に限らず聞かれる問いです。今日決めた1本は、ほかの場面で送るものを考えるときの材料にもなる、と私は考えています。
ここまでの1手は、社長ご自身が、今日、費用をかけずにできることです。×が付いても、まず今サイトを管理している人(社内の担当や制作会社)に1行伝えれば済むなら、それで足ります。
私は採用そのものを代行しません。募集を代わりに出すことや、応募者を集めることを請け負う立場でもありません。紹介してくれた人へのお礼を出してよいかどうかも、私は判断しません。
私の手が要るのは、紹介された人に送るページとして、どのページに何を置くかの設計と、送られたときの見え方(カード)の設定、そしてそのページがどう見られているかを数字で確かめること、その部分です。ここは有償のご支援になります。無料でお受けしているのは、次にご案内する初回面談(90分程度)までです。
見てみて、誰に聞けばよいか分からず止まっている方は、無料相談はこちらのお問い合わせフォームからお知らせください。初回面談(90分程度)で伺うのは、現状とお困りごとです。そのうえで、新たな投資が不要と判断すれば、その旨を誠実にお伝えします。実際に手を動かす部分をご依頼いただく場合は、有償のご支援としてお引き受けします(たとえば、紹介された人に送るページの置き場所を設計する作業や、送られたときの見え方を設定する作業。求人票・募集要項や募集の投稿文など、募集に載せる文章そのものの作成と、募集を代わりに出すことは含みません)。
この記事の数値は、2026年10月時点で公表されている数値です。最新は公表元でご確認ください。本文の表は、下のe-Statの第23表を基に、この記事のために作成したものです(企業規模の行と「縁故(知人、友人等)」の列を抜き出しています)。LINEの説明の引用は、各ページの原文のままです。
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