採用マーケティング

出した求人は、今どこに載っているか|掲載経路を1枚で棚卸しする

この記事の要点

求人票を出したことと、今それが世に出ていることは別です。Indeedは2025年7月、ハローワークの求人者マイページは2026年3月23日に載り方が変わりました。公表資料の原文を引き、経路・期限・更新担当を1枚に棚卸しする手順です。

結論から先に申し上げます。求人票を「出した」ということと、その求人が「今この瞬間、世に出ている」ということは、別の話です。そして求人が世に出るときの決まりが、2025年7月と2026年3月に変わりました。どちらも、出した会社の側が何かを間違えたという話ではありません。載せる仕組みの側が変わったのです。社内に採用の専任担当がいない会社ほど、変わったことを知る機会がありません。

今日やっていただきたいことは、1つだけです。紙を1枚、または表計算ソフトを1枚開いて、次の5つの列を作ってください。〔経路〕〔いま載っているか〕〔期限はいつか〕〔誰が更新するか〕〔確認した日〕。行は、ハローワーク/自社の採用ページ/Indeed/その他の媒体の4行から始めれば足ります。一度に全部を埋めなくて構いません。今日は〔経路〕と〔誰が更新するか〕の2列だけでも十分です。この棚卸しの作業に費用はかかりません。必要なのはパソコンと、自社の求人を実際に探してみる手間だけです。

この記事が役に立つのは、こんな会社です。

  • ハローワークに求人を出している
  • 自社サイトに採用ページ・募集要項がある
  • 以前、Indeedで自社の求人を見かけた記憶がある

1つでも当てはまるなら、対象です。逆に、掲載中の経路と期限を一覧で管理していて、誰が更新するかまで決まっている会社には、この記事は不要です。すでに型ができています。ここで閉じていただいて構いません。知人の紹介だけで採用が回っている会社も、同じく不要です。棚卸しの対象になる経路が、そもそも無いからです。

先に、この記事がやらないことを申し上げます。私は、募集の代行や応募者集めは行いません。この記事は、御社が社内で確かめるための手順です。また私は、特定の求人媒体をお勧めしません。媒体同士を比べて優劣を申し上げることもしません。この記事に出てくる仕様の変更は、いずれも各事業者・行政の正当な判断によるものであって、批判すべきことではありません。そして私は、二次情報の言い換えを持ち込みません。公表されている文章を、原文のまま引いてお伝えします。理由は後で書きますが、この話は「言い換えた瞬間に、事実が変わってしまう」種類の話だからです。

ここから先は、①先に言葉を2つ噛み砕く、②Indeedの載り方が2025年7月に変わったこと、③ハローワークの求人者マイページが2026年3月23日に変わったこと、④それを1枚に棚卸しする表、の順に書いていきます。

先に、言葉を2つだけ噛み砕きます

このあと公表資料をそのまま引用します。引用は文言を変えられませんので、専門用語が入ったまま出てきます。先に2つだけ、意味を置いておきます。

  • クローリング——機械が自動でインターネット上のサイトを見て回り、そこに書かれている情報を集めてくることです。人が1件ずつ登録するのではなく、機械が勝手に拾いに来る、とイメージしてください。
  • ATS(採用管理システム)——応募者の情報や選考の進み具合を、まとめて扱うためのソフトのことです。「エーティーエス」と読みます。使っていない会社もありますので、心当たりが無ければ、御社は使っていないと考えて差し支えありません。

もう1つ、この記事の背骨になる考え方があります。お金をかける前に「いちばん詰まっている場所」を先に見つける、という順番です。この「いちばん詰まっている場所」は、一般にボトルネックと呼ばれます。当社も同じ意味でこの言葉を使っています。求人にお金を足す前に、そもそも今どこに載っているのかを確かめる——今日の話は、その一番手前にあたります。

Indeedの載り方が、2025年7月に変わりました

Indeedは、日本向けの公式なお知らせのページ(プレスルーム)で、掲載方法の変更を告知しています。まず、原文をそのまま引きます。

「「Indeedエントリー」の標準化を行うにあたり、2025年7月1日から、Indeed上に掲載される求人情報は、「直接投稿」と「求人情報連携」の2種類の方法で収集されたものが標準となり、2025年7月1日以降、クローリングによって収集された求人情報の掲載は限定的となります。」

引用の冒頭にある「Indeedエントリー」については、同じお知らせの中に説明があります。

「「Indeedエントリー」とは、求職者がIndeed上で簡単に素早く求人に応募できるようにするための機能です。」

そして、その「直接投稿」と「求人情報連携」が何を指すのかも、同じお知らせの中で定義されています。

「直接投稿:求人企業が、IndeedのWebサイト上で自ら求人情報を作成・投稿したものが、Indeedに掲載される方法」

「求人情報連携:求人企業が、Indeedと連携しているATS(採用管理システム)等に求人情報を掲載することで、Indeedにも掲載される方法」

かみ砕くと、こういうことです。これからの標準は、①会社が自分でIndeedに投稿する、②Indeedと連携している採用管理システム(応募者の情報をまとめて扱うソフト)に求人情報を載せることで、Indeedにも掲載される——この2つである、と書かれています。②について原文は「Indeedと連携しているATS(採用管理システム)等」と書いています。採用管理システムを使っていれば、どれでも自動でIndeedへ渡る、という意味ではありません。

「限定的」という言葉を、私は言い換えません

ここが、この節でいちばんお伝えしたいところです。

原文は「限定的となります」です。「終了します」でも「掲載されなくなります」でもありません。この2つは、意味がまったく違います。そして、二次情報では「終了します」のように言い換えられることがあります。

私が言い換えを避ける理由は、単純です。「終了した」と読めば、御社は「もうIndeedには載っていない」と結論を出します。「限定的」と読めば、御社は「では、うちは今どうなっているのか」と確かめに行きます。この差が、そのまま次の行動の差になります。そして私は、確かめに行くほうが正しい行動だと考えています。

同じお知らせには、移行についても記載があります。こちらも原文のまま引きます。

「なお、現在クローリングによって収集され、Indeed上に掲載されている求人情報につきましては、それらの求人情報の掲載元である採用ページや求人サイトを保有している各社に、随時「直接投稿」もしくは「求人情報連携」による求人掲載への切り替えを依頼し、移行を進めており、クローリングによる求人掲載が限定的となることに伴う、求職者の皆様への影響は軽微であると見込んでおります。」

読み取れるのは、「切り替えの依頼と移行が進められている」という事実と、「求職者への影響は軽微であると見込んでいる」という、Indeed自身の見込みです。私はここに、自分の推測を足しません。足す代わりに、御社が自分の目で確かめる手順をお渡しします。

今日、御社が確かめられること(3つ)

ここからは、御社が社内だけで確かめられる手順です。いずれも、社内で完結します。

  1. 自分の目で探してみる。Indeedで、自社名や募集している職種+勤務地で検索してみてください。これが、いちばん確かな確認です。管理画面の表示より、実際に求職者が見る画面のほうが事実に近いからです。ただし、検索結果は地域や時期によって変わるため、見つからないことが即ち載っていないことを意味するとは限りません。日を変えて、職種名や勤務地の書き方を変えて、もう一度試してみてください
  2. 載っていた場合、「誰が・いつ・どうやって載せたか」を社内で確かめる。心当たりのある担当者に聞くだけで構いません。ここで「誰も投稿した覚えがない」となったら、その求人がどの経路で載っているのかを確かめる価値があります(自社サイトの採用ページから機械が拾ってきたもの、という可能性もあります)
  3. 採用管理システムを使っている場合は、その提供元に「Indeedとの連携があるか」を確認する。使っていなければ、この項目は飛ばして構いません

そして、確かめた結果は、この記事の後半でお渡しする1枚の表に書いてください。「載っている/載っていない」だけでなく、「誰が更新するか」まで書くのが要点です。理由は表の節で説明します。

この節で、私が触れないこと

正直に線を引いておきます。Indeedの料金・課金の仕組みについて、私はこの記事では何も申し上げません。上で引いたお知らせは掲載方法についての告知であって、料金の話ではないからです。掲載にかかる費用の有無や条件は、必ずIndeedの公式の案内でご確認ください。

そして、繰り返しになりますが、この変更をもってIndeedを批判するつもりは一切ありません。集め方の標準を定めることは、情報の正確さを保つうえで筋の通った判断です。私が問題にしているのは仕様ではなく、「変わったことが、社内に採用担当のいない会社まで届きにくい」という、情報の流れのほうです。

ハローワークの求人者マイページが、2026年3月23日に変わりました(厚生労働省のリーフレットより)

もう1つの経路です。ここは、はじめにお断りをさせてください。

これから書く内容は、厚生労働省が公表しているリーフレットに、そう書かれているという事実です。私が実際の画面を操作して、そのとおり動いていることを確かめたわけではありません。ですので「こう書かれています」という形でお伝えします。実際の画面の様子や、御社の求人に当てはまるかどうかは、求人者マイページか、管轄のハローワークでご確認ください。

まず、厚生労働省は「2026年3月23日からハローワークインターネットサービスがリニューアルします!」という告知を出しています。そこにはこう書かれています。

「2026年3月23日から、ハローワークのサービスをより利用しやすくなるように、ハローワークインターネットサービスの機能を充実するなどし、ご利用の皆さまのニーズに応じたサービス提供を行える環境を整備します。」

そして、求人を出す側に関わる中身は、別のリーフレット「「求人者マイページ」の機能が変わります」(厚生労働省・都道府県労働局・ハローワーク)にまとまっています。そもそも求人者マイページとは何か、というところから、原文が説明してくれています。

「求人者マイページは、ハローワークインターネットサービスから開設することができ、求人サービスをオンライン上で受けられる事業者向けの専用ページです。機能が追加されましたので、ぜひ、ご活用をご検討ください(3月23日更改予定)。」

末尾の「(3月23日更改予定)」も、原文のままです。このリーフレットは更改の前に配られたものなので、この時点では予定として書かれています。私が「もう動いています」と言い換えないのは、そのためです。

リーフレットは、変わった点を3つのポイントに分けています。順に見ていきます。

ポイント1——更新の申込み方法が、別のものになりました

ここが、今日の記事でいちばん実害につながりやすいところだと、私は見ています。原文を引きます。

「ポイント1 求人者マイページに有効中求人更新予約機能が追加されました」

「この機能の追加に伴い、「有効期限延長の申込み」は廃止されます。」

「追加されました」だけなら、ただの朗報です。実害が出るのは、その次の一文のほうです。これまで使っていた「有効期限延長の申込み」が廃止されると書かれています。

何が起きうるか。去年と同じつもりで画面を開いた方が、去年と同じ場所を探しても、そこには無い。そして、その日も現場の仕事は動いています。「あとで調べよう」と思ったまま、期限の日が来る。私が心配しているのは、この経路です。

しかも、新しい機能には表示の条件が付いています。ここも原文です。

「※紹介期限日が14日以内の求人がない場合、「有効中求人更新予約」は表示されません。」

つまり、「紹介期限日が14日以内の求人」が1件も無い状態で画面を開くと、その機能は表示されない、と書かれています。「新しくなったらしいから見ておこう」と早めに確認した方ほど、「そんな機能は無いじゃないか」と受け取ってしまう——ここに、探しても見つからない理由の1つがあります。

なお、この一文に出てくる「紹介期限日」という語は、リーフレットの原文にある言葉です。御社の求人の紹介期限日がいつなのかは、求人票の記載か求人者マイページの表示、または管轄のハローワークでご確認ください。私が定義を言い換えることはしません。

さらに、更新予約を申し込んだ後に、その求人を編集したときなどの定めもあります。時刻に関わる一文は読み取りに迷うところがありますので、私の解釈を足さず、原文の前段から続けて、そのまま引きます。

「更新予約の申し込みが承認された求人情報に対して、求人の編集、求人取り消しの申し込みまたは紹介保留の申し込みをすると、更新予約の申し込みが無効になります。更新予約の申し込みが必要な場合は、再度求人更新予約の申し込みをしてください。」

「ただし、更新元求人の有効期限最終日の19時15分を過ぎると、上記の申し込みをしても更新予約の申し込みは無効になりません。」

ここで持ち帰っていただきたい点は、1つだけです。更新予約を申し込んだあとに求人を編集すると、予約のほうが無効になる場合がある——という定めが置かれています。そのうえで、19時15分という時刻に関わる一文をどう読むべきかについては、管轄のハローワークにご確認ください。私が推測でお答えするのは、この記事の趣旨に反します。

そして、申し込んだ後についても記載があります。

「更新予約の申し込み後、更新予約が不要となり削除したい場合や更新予約の内容を変更したい場合は、管轄のハローワークにお問い合わせください。」

ここに書かれているのは、「更新予約」の削除・変更についてです。いったん申し込んだ更新予約を取りやめたい、内容を変えたい——そうした場合は、画面の中だけでは完結せず、管轄のハローワークへの問い合わせと書かれています。実務としては、これは大事な情報です。更新予約も画面から取り消せるはずだと思い込んでいると、一手遅れます。なお、求人の募集そのものを止める手続きが画面で完結するかどうかは、本記事では確認していません。

ポイント2——過去の求人を、自分で検索できるようになりました

「ポイント2 求人者マイページで自社の過去求人検索機能が追加されました」

「「現在有効中または申込み中の求人」「無効になった求人」「転用可能な求人」など、自社の過去求人を検索することが可能です。」

今日の棚卸しに、そのまま使える機能です。「うちはハローワークに何を出していたか」を思い出そうとしても、記憶では正確になりません。過去に出した求人を一覧で見られるなら、棚卸しの表の1行目は、そこから埋められます。

ひとつ申し添えます。「無効になった求人」が見られるということは、無効になったことに気づいていなかった求人も、そこで見つかるということです。これは、責められるべきことではありません。採用と現場を兼任していれば、誰にでも起こります。むしろ、過去に出した求人は、次の募集の下敷きになる資産です。「転用可能な求人」という区分が用意されていること自体が、その考え方を表しています。

ポイント3——事業所の情報に、動画のURLを添えられるようになりました

「ポイント3 事業所情報に動画URLが添付できるようになりました」

「事業者画像情報に動画URLを登録できるようになりました。」

「事業所PR動画のURLを登録や編集をご希望の場合はハローワークに直接ご相談ください。」

「PR動画のURLは求人者マイページから登録や編集をすることはできません。」

ここは、手続きの向きが他と逆です。登録や編集をマイページからは行えないと明記されています。ですので、動画を載せたい場合の窓口は、画面ではなくハローワークです。棚卸しの表の「誰が更新するか」の欄に、この違いを書いておいてください。

そして、ここからは私が言えることの限界を、先に申し上げます。

  • 動画を載せると応募が増える、という話は、私はいたしません。そのような効果を示す根拠を、私は持っていません。言えるのは「載せられる枠ができた」という事実までです
  • 登録できる本数・対応する形式・掲載の期間などの条件は、この記事では確認できていません。「この形式なら大丈夫」といった案内は書けません。ハローワークにご確認ください

そして、動画を作らないほうがよい場合のほうが多いと、私は考えています

枠ができたと聞くと、埋めたくなります。ですが、私の立場は逆です。次の3つのどれかに当てはまるなら、動画は後回しにしてください。

  1. 求人票や採用ページに、空欄・「応相談」のままの項目が残っている。——先に、そこを埋めてください。求職者が知りたいことは、まず文字で書かれている情報です。何を書くかは採用ページに何を書くかの記事で扱いました
  2. そもそも、今どこに載っているかが分からない。——今日の記事の本題です。載っている場所が分からないうちに動画を作るのは、置き場所を決めずに家具を買うのと同じです
  3. 現場の写真すら1枚も無い。——動画より先に、働く場所の写真です。費用も手間も、ぐっと軽く済みます

そのうえで、動画を作ると決めた場合に私が申し上げるのは、1点だけです。「会社を良く見せる動画」ではなく、「求職者が応募を決めるときに確かめたいことが映っている動画」にしてください。働く場所、一緒に働く人、1日の流れ——面接で初めて分かることが、先に分かるようにする。これが、採用の場面で動画が果たす機能です。当社が考える「デザイン」も同じ意味で、見た目を整えることではなく、どう機能させるかを設計することだと考えています。なお、動画を作ると決めた後の話は、採用動画は「作る前」に決めることが8割にまとめています。

棚卸しは、1枚で足ります

ここまでの話を、1枚にまとめます。この表が、今日の成果物です。

経路 いま載っているか 期限はいつか 誰が更新するか 確認した日
ハローワーク 求人者マイページで確認する。過去求人検索の機能が追加されたと書かれています(厚生労働省のリーフレットの記載による) 日付を書く。「たしか秋ごろ」は書かない 氏名を書く。更新の申込み方法は2026年3月23日に変わったと案内されています。動画URLの登録・編集はマイページからは行えないと書かれています(いずれも厚生労働省のリーフレットの記載による/動画の窓口はハローワーク) 確認した日付
自社の採用ページ 実際にページを開いて見る。「作ったはず」で済ませない ここが抜けやすい欄だと私は見ています。自社サイトは、放っておけば残り続けます 氏名を書く。社外に制作を頼んでいるなら、その連絡先も。「頼めば直る」と「自分で直せる」は別です 確認した日付
Indeed 実際に検索して、自分の目で見る。載っていたら、どの経路で載っているかも書く 分かる範囲で。分からなければ「不明」と書く 氏名を書く。誰も心当たりが無い場合は、そのまま「不明」と書く。ここが空欄のまま埋まらないこと自体が、確かめるべき点です 確認した日付
その他の媒体
(1媒体につき1行)
管理画面ではなく、求職者が見る画面で確認する 契約書・申込書に書かれた日付を写す 氏名を書く。担当の営業の方に連絡すれば直る場合も、社内の誰が連絡するかを書く 確認した日付

この表について、4つだけ補足します

1つめ。「いま載っているか」は、管理画面ではなく求職者が見る画面で確かめてください。管理画面は「御社が申し込んだ内容」を映します。求職者が見る画面は「実際に世に出ているもの」を映します。棚卸しで知りたいのは後者です。

2つめ。「期限はいつか」は、必ず日付で書いてください。「たしか秋ごろ」「半年契約だったはず」では、翌月に見返したときに判断できません。日付が分からなければ、「不明」と書いて、確かめる相手の名前を隣に書いてください。空欄と「不明」は、意味がまったく違います。空欄は忘れられますが、「不明」は宿題として残ります。

3つめ。「誰が更新するか」の欄が、この表の心臓部です。役職ではなく、氏名で書いてください。「総務」と書いてある欄は、担当が2人いれば、どちらも「相手がやると思っていた」という状態が起こりえます。そして、この欄を氏名で埋めていくと——全部の行に、同じ1人の名前が並ぶ。そういう会社は少なくないのではないかと、私は見ています。これは責める話ではなく、その方が休んだ日・退職した日に、御社の求人がどうなるかが見えるという話です。

4つめ。「確認した日」を書く理由は、この記事の内容そのものです。今日ご覧いただいたとおり、載り方の決まりは変わります。ですから、この表は「一度作れば終わり」の書類ではありません。いつ時点の事実なのかが書かれていない一覧は、半年後には、正しいのか古いのか判断できない紙になります。

この1枚は、毎月書き換えるものではありません

誤解のないように、書いておきます。この表は、毎月埋め直す紙ではありません。開くのは、次の3つの場面だけで足りると私は考えています。

  • 募集を出すとき——新しい行が1本増えます
  • 募集を終えるとき——ここで後始末をします。ここが、いちばん抜けやすいところだと私は見ています
  • 期限の少し前——「期限はいつか」の欄を見て、更新するのか、終えるのかを決めます

毎月見る数字のほうは、別の紙です。そちらについては採用の数字を、毎月どう見るか|1枚のシートで足りるに書きました。今日の表は「どこに載っているか」、そちらの紙は「載った結果、どうなったか」——役割が違います。混ぜないでください。

そして順番は、今日の表が先です。数字を毎月きれいに記録していても、そもそも載っていない経路の数字は、いつまでもゼロのままです。それを「反応が悪い」と読み違えると、次の一手が丸ごとずれます。

まとめ——出したことと、載っていることは別です

今日の話を、短くまとめます。

  • 求人票を「出した」ことと、その求人が「今、世に出ている」ことは別です。そして、載る仕組みの側が変わりました
  • Indeedは、2025年7月1日から掲載の方法が変わったと告知しています。標準となるのは「直接投稿」と「求人情報連携」の2種類で、クローリング(機械が自動でサイトを見て回って情報を集めてくること)によって収集された求人情報の掲載は、原文の言葉で「限定的となります」と書かれています。「終了します」ではありません。だから、確かめに行く価値があります
  • ハローワークについては、厚生労働省のリーフレットに、2026年3月23日から求人者マイページの機能が変わると書かれています。「有効中求人更新予約機能」が追加され、これに伴い「有効期限延長の申込み」は廃止されるとされています
  • 新しい機能には表示の条件があります。リーフレットには「※紹介期限日が14日以内の求人がない場合、「有効中求人更新予約」は表示されません。」とあります。早めに見に行った方ほど、「無い」と受け取ってしまう構造です
  • 更新予約の削除・変更は、管轄のハローワークへの問い合わせと書かれています。画面の中だけでは完結しません
  • 自社の過去求人を検索できる機能も追加されたと書かれています。棚卸しの1行目は、ここから埋められます
  • 事業所情報に動画URLを添えられるようになったと書かれています。ただし「PR動画のURLは求人者マイページから登録や編集をすることはできません。」とあり、窓口はハローワークです。なお、動画を載せると応募が増えるという話を、私はいたしません。根拠を持っていないからです
  • 今日やる1手は、1枚の表です。〔経路〕〔いま載っているか〕〔期限はいつか〕〔誰が更新するか〕〔確認した日〕。「誰が更新するか」は氏名で書いてください。「期限」は日付で。分からなければ空欄にせず「不明」と書いてください
  • この表は毎月書き換える紙ではありません。募集を出すとき/終えるとき/期限の少し前——開くのはその3回で足ります

最後に、この記事全体を貫いている考え方を、ひとつだけ。私は、御社がこれまでに出してきた求人を、無駄だったとは考えていません。ハローワークに出したことも、以前Indeedで見かけたことも、どこかの媒体に申し込んだことも、すべて、今日の表を埋めるための材料です。棚卸しとは、過去を否定する作業ではなく、手元にあるものを数え直す作業です。

私が担う範囲と、担わない範囲

最後に、線を引かせてください。

私が担うのは、自社サイト側の採用ページと応募動線(=求人を見つけてから応募を送り終えるまでに、人が通る道すじ)について、「どの順番で・何を置き・どう数えるか」という構成と計測の設計です。そして、掲載経路の棚卸しを、社内で続く型にすること。ここまでが、私の範囲です。

一方で、そこに載せる文章そのもの——求人票・募集要項の作成は、私は行いません。設計(どこに何を置き、どう数えるか)と、原稿の作成は別のものだとお考えください。また、労働者の募集そのものに従事するものではありません。応募者を集めること、求人媒体への掲載代行や掲載の手続きの代行、人材のご紹介も、いずれも行いません。

また、私は特定の求人媒体を推奨したり、媒体同士を比較して優劣を申し上げたりすることはしません。本記事で公表資料を引いたのは、載り方の決まりが変わったという事実をお伝えするためであり、媒体としての評価ではありません。Indeedの料金・課金の仕組みについても、本記事では扱っていません。

そして、ハローワークの手続きの個別のご判断、募集内容が法令上の要件を満たしているかどうかの適法性の判断、労働条件通知書などの書類の作成は、ハローワークおよび社会保険労務士など該当分野の専門家の領域です。私はそこには立ち入りません。本記事は、公表されている資料の記載を紹介し、採用の観点から考え方を一般的に解説するものです。特定の成果をお約束するものではありません。

あわせて申し添えます。当社は「何に・どう投資するか」の交通整理(マーケティング支援)を担います。手続きの個別判断は、ハローワーク・社会保険労務士など該当分野の専門家にご確認ください。

そのうえで、「求人を出しているが、今どこに載っているのか社内で誰も答えられない」「自社の採用ページを、いつ誰が直せるのか分からない」「経路を数えたら、全部に同じ1人の名前が並んだ」——そうした棚卸しの型づくりと、自社サイト側の採用ページ・計測の設計については、外部CMO(社外のマーケティング責任者)としてご一緒できます。

初回面談はオンラインで90分程度。可能な限り対面でお会いすることも大切にしています。こちらから契約を急かしたり、その場で契約をお願いしたりすることはしません。新たな投資が不要と判断すれば、その旨を誠実にお伝えします。まずは御社の状況をお聞かせください。無料相談はこちらのお問い合わせフォームからお寄せください。

【出典】
・Indeed プレスルーム(日本)「【お知らせ】Indeedに掲載される求人情報の「Indeedエントリー」標準化について」
https://jp.indeed.com/news/
releases/indeed-apply
(2026年8月11日閲覧)
 同ページの掲載日は2024年12月2日で、同ページには「※本お知らせ内容は、2025年7月1日に、以下内容について更新いたしました。」と記載されています。本記事で引用した「「Indeedエントリー」の標準化を行うにあたり…」「直接投稿」「求人情報連携」の各定義、および移行についての記載は、いずれも同ページの2026年8月11日時点の内容です。本記事は掲載方法についての記載のみを引用しており、料金・課金の仕組みについては扱っていません。
・厚生労働省「2026年3月23日からハローワークインターネットサービスがリニューアルします!」
https://www.mhlw.go.jp/stf/
newpage_71542.html
(2026年8月11日閲覧)
・厚生労働省・都道府県労働局・ハローワーク 求人者リーフレット「「求人者マイページ」の機能が変わります」(PDF・文書番号 LL080324首02)
https://www.mhlw.go.jp/content/
11600000/001679163.pdf
(2026年8月11日閲覧)
 本記事で引用したポイント1〜3の各文は、同リーフレットの記載によります。同リーフレットは更改の前に作成されたもので、本文中に「(3月23日更改予定)」と記載されています。本記事は、実際の画面での稼働を確認したものではなく、公表資料にそう記載されているという事実をお伝えするものです。

※本記事の記載は2026年8月11日時点のものです。
※本記事の引用は、いずれも上記出典の記載によります。文言そのものは変えていません。
※各社・行政が公表する仕様および手続きの方法は、改定されることがあります。実際にご確認いただく際は、その時点の最新のページ・資料をご覧ください。
※ハローワークの手続きについての個別のご判断は、管轄のハローワークにご確認ください。法令に関わるご判断にあたっては、社会保険労務士など該当分野の専門家にご確認ください。

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